レアル・マドリード最新ニュース
リーガ・エスパニョーラ第2節、セルタ対レアル・マドリードが現地時間20日に行われ、1-4でレアルが勝利を収めた。長年にわたりレアルの中盤を支えてきたカゼミーロがマンチェスター・ユナイテッドに移籍した。移り変わる時代の中で、レアルは新たな中盤ユニットを構築することができるのか。大勝を収めたセルタ戦のパフォーマンスを考察する。(文:本田千尋)
カゼミーロを失ったレアル・マドリード
もうカゼミーロはいない――。
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8月21日に行われたリーガ・エスパニョーラ第2節。絶対的なアンカーを欠いた“初戦”で、レアル・マドリードはセルタ・デ・ビーゴに4-1のスコアで快勝した。
先制したのは“エル・ブランコ”。14分に獲得したPKのチャンスをカリム・ベンゼマが決めると、23分にエデル・ガブリエウ・ミリトンのハンドで与えたPKを決められて一時は同点においつかれたものの、42分にルカ・モドリッチのゴラッソでレアルが勝ち越す。
まるで先日決定した“盟友”のマンチェスター・ユナイテッドへの移籍に送別の花を添えるような、10番による貫録の一撃だった。そう、このセルタ戦から、“カゼミーロ”ことカルロス・エンリケ・カゼミーロは――、もういないのだ。
もちろん何もここでは、ジネディーヌ・ジダン監督の下で何度目かの黄金期を築く原動力となり、リーガを始め国王杯、スペイン・スーパーカップ、チャンピオンズリーグ、さらにはUEFAスーパーカップ、クラブワールドカップといった栄光のタイトルの数々をもたらした名ブラジルMFがいなくなって寂しい…、といったことが言いたいのではない。
あるクラブで一時代を築いたどんな名選手であっても、退団の可能性は常に存在するし、そもそも移り変わりが目まぐるしいのがフットボールの世界。カゼミーロとの別れによって、いわゆる“黄金の中盤”を形成したモドリッチとトニ・クロースが私情にかられたとしても、それは一時的なものであり、決して引きずらずに今季の戦線に身を投じていくだろう。
ではカルロス・エンリケ・カゼミーロがいなくなることによって、何が問題になるのかというと、端的に言って15/16シーズンから17/18シーズンにかけてCL3連覇を達成した“黄金の中盤”を形成できなくなる、ということになる。