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俺たちを忘れるな!レアル・マドリード、21世紀“影のベストイレブン”。ドイツが生んだチャンスメーカーに“銀河系軍団”を支えたフランス代表MFも

シリーズ:21世紀影のベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

DF紹介


【写真:Getty Images】


ミチェル・サルガド(元スペイン代表)
生年月日:1975年10月22日
在籍期間:1999年7月~2009年8月
クラブ通算成績:371試合5得点25アシスト

 セルタでプロデビューを飾り、1999年夏にレアル・マドリードへと加入した。在籍1年目から公式戦51試合に出場する大活躍を見せ、同年にはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇に大きく貢献。2000年代に入ると“銀河系軍団”の一員としてチームを支え、豊富な運動量を活かした攻守へ献身的なプレーはチームが輝く上で必要不可欠だった。在籍した10年間で11個のタイトルを獲得している。

 不動の右SBだったサルガドだったが、05/06シーズンに加入したセルヒオ・ラモスや下部組織出身のミゲル・トーレスの台頭により出場時間を徐々に減らすことなった。最後の2シーズンでリーグ戦17試合の出場に留まり、08/09シーズン途中で契約解除が決まった。“銀河系軍団”の中ではスター選手らと比べて、決して目立つ存在ではなかったものの、チームのために走り回るその姿で多くのファンを魅了した。


【写真:Getty Images】

ファビオ・カンナバーロ(元イタリア代表)
生年月日:1973年9月13日
在籍期間:2006年7月~2009年7月
クラブ通算成績:116試合1得点0アシスト

 インテルやユベントスなどのセリエAを代表するクラブでプレーし、2006年FIFAワールドカップ制覇に大貢献したファビオ・カンナバーロはその活躍が認められ、2006年夏にレアル・マドリードへと渡ることとなった。身長176cmとCBとして小柄な選手だったが、最後尾からピッチを俯瞰することで常に最適なポジションニングを取ることができ、空中戦や1対1の場面でも難なく相手からボールを奪うことができた。

 加入初年度から絶対的なCBとしての地位を確立し、ファビオ・カペッロ監督やベルント・シュスター監督からの信頼も非常に厚かった。在籍したのは3年間と短かったものの、3つの国内タイトルを獲得し、公式戦116試合に出場した。レアル在籍中は国際タイトル獲得には至らなかったものの、同クラブに在籍した最高のCBの1人であることに疑いの余地はない。


【写真:Getty Images】

ラファエル・ヴァラン(フランス代表)
生年月日:1993年4月25日
在籍期間:2011年7月~2021年8月
クラブ通算成績:360試合17得点8アシスト

 RCランスで頭角を現し、2011年夏にレアル・マドリードに引き抜かれた。最初の数年間はセルヒオ・ラモスやペペ、リカルド・カルバーリョなど、欧州を代表する選手らのバックアップに回ることが多かった。しかし、15/16シーズンにジネディーヌ・ジダン監督の就任を機に定位置を確保し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)3連覇にも大きく貢献した。スピードのある相手でも、いとも簡単にブロックする対人守備はラ・リーガトップレベルを誇った。

 熾烈なポジション争いを勝ち抜いたヴァランはその後もポジションを譲ることはなく、セルヒオ・ラモスと素晴らしいコンビを組み、相手の攻撃を次々とシャットダウンしていった。しかし、15/16シーズン以降は負傷離脱も少なくなく、大事な場面でミスを犯すことも決して少なくはなかった。結局、2021年夏に10年間過ごしたクラブを離れる決意を下し、プレミアリーグで新たな挑戦をすることとなった。


【写真:Getty Images】

マルセロ(元ブラジル代表)
生年月日:1988年5月12日
在籍期間:2007年1月~2022年7月
クラブ通算成績:544試合38得点103アシスト

 2007年冬にフルミネンセからレアル・マドリードへと完全移籍。07/08シーズン退団したロベルト・カルロスと入れ替わる形で出場時間を確保していった。加入後数年間は守備面での不安定さが不安視されていたが、経験を重ねるに従って攻守両面で安定したパフォーマンスを見せるようになり、チームに必要不可欠な存在へと成長。2021年夏にクラブを退団したセルヒオ・ラモスの後を継ぎ、21/22シーズンはキャプテンを務めた。

 FIFAクラブワールドカップ優勝4回、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝5回、ラ・リーガ優勝6回など、数多くのタイトル獲得に大きく貢献。公式戦544試合出場はクラブ史上8位で、ロベルト・カルロスを上回る103アシストという数字は、DFとして最も多いアシスト数となっている。21/22シーズン限りで15年在籍したクラブを離れることとなったが、レアル屈指の左SBとしてクラブの歴史に名を刻んだことは間違いない。

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