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Jリーグ 2年前

好調・浦和レッズ、背番号11の存在価値は大きい。ユンカーらを差し置いてFWで起用される理由とは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

浦和レッズにおける背番号11の存在価値



「デビはかなり欧州的なスタイルなので、すごくやりやすい。2人で崩すところと、彼が1人で崩して自分は後ろにいるといった感覚が似てるので、お互いに共有できている」と百戦錬磨の右サイドバックは前向きに受け止めている様子だった。

 そこに松尾や小泉佳穂、伊藤敦樹らが絡んで厚みある攻撃を繰り出せるのが今の浦和。とりわけ、起点を作れて背後にも抜けられる松尾の存在価値は大きい。それはボランチ陣も強調している点だ。

「松尾選手はしっかりボールを引き出してくれるし、裏にも抜けてくれるシーンが多いので、チームとして機能している」と伊藤が言えば、岩尾も「松尾選手のところで1個、裏を取れるんで、手前でボールを扱う選手たちはスペースを与えてもらえる」と太鼓判を押す。小泉や大久保智明らが自由自在に動けるのも、巧みなポジション取りで敵をかく乱してくれる松尾の存在があってこそなのだ。

 背番号11自身も先月30日の川崎フロンターレ戦の際、「どの方向からもプレッシャーが来たりするので、相手を観察することが大事。どこにスペースがあるのか、スペースに走るのか、足元に引き出すのかという判断を試合通して考えながら、ポジションを取らなきゃいけない。そこに少しずつ慣れてきたかな」と語っていた。その判断がより的確かつ迅速になってきた印象だ。

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