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【写真提供:横浜F・マリノス】
新戦力ヤン・マテウス、横浜F・マリノスでデビューなるか
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の東地区ノックアウトステージが18日に開幕する。横浜F・マリノスはヴィッセル神戸と、クラブ史上初のベスト8進出を賭けて対戦する。
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Jリーグでは破格の選手層で他クラブを圧倒しているマリノスだが、ACLではその力を削がれるかもしれない。なぜなら「外国籍枠」の数が違うからだ。
普段のリーグ戦では先発メンバーとベンチメンバーに合計「5人」まで外国籍選手を登録できる。しかし、ACLではその人数が「3人」に減ってしまう。このレギュレーションが強力なブラジル人選手を6人抱えるマリノスにとっては大きな足かせになるかもしれない。
ただ、初めてではない。4月中旬から5月上旬にかけて行われたACLのグループステージでも同じレギュレーションで戦った。当時は5人のブラジル人選手から試合のたびに3人を選ぶ形で、アンデルソン・ロペスとレオ・セアラという2人のストライカーを1試合ずつ入れ替えながら戦うなど工夫して外国籍選手をローテーションしていった。
マリノスを率いるケヴィン・マスカット監督は「3人しか外国籍選手を使えないというのは、常に難しい」としながら、「同じ状況はすでに経験している」と制限のある選手起用への対応に自信をのぞかせる。
「私は外国籍選手たちとすでに話し合っていて、彼らはチームのバランスをベースに何が必要かを考える私のやり方に理解を示してくれている。ピッチに立てなかった選手がいい気分にならないのも重々承知している。全員がチーム状況に手応えを感じており、全員が必要。我々は素晴らしいチームスピリットを持っていて、全員がチームにとって必要で重要な存在だ」
ただ、“ベンチパワー”が半減してしまう可能性は否めない。クラブ史上初のACLベスト8進出を目指す神戸戦は、マリノスにとって改めてチームの総合力が試される一戦になる。
また、気になるのは今月加入したばかりのヤン・マテウスの状態だ。13日のJ1第25節・湘南ベルマーレ戦が中止になったため、23歳のブラジル人新戦力を実戦で一度もテストできないまま負けたら終わりのACLノックアウトステージを迎えることになる。
マスカット監督も「彼は欧州でプレシーズンを途中離脱してきたので、コンディションはまだ万全ではないし、日本の夏は欧州とかなり違うので難しい面もあるだろう」と、ヤン・マテウスが万全な状態でないことを認める。
とはいえ今後の戦いを考えると、ACLで勝ち進みながら試合で使ってコンディションを向上させ、チームに順応させていく必要もある。
「我々も忍耐強く彼が日本に慣れてコンディションが整うのを待つことが必要があるが、ここまでの調整は非常に順調に進んでいると思っている」と語る指揮官が、ヤン・マテウスを神戸戦でどのように活用するか、あるいは既存のブラジル人選手たちを優先して温存するか。起用法に注目だ。
(取材・文:舩木渉)
【了】