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俺たちを忘れるな! マンチェスター・ユナイテッド、21世紀“影のベストイレブン”。アジア最強MFパク・チソンに闘将ロイ・キーンも

シリーズ:21世紀影のベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

MF紹介


【写真:Getty Images】


ダレン・フレッチャー(元スコットランド代表)
生年月日:1984年2月1日
在籍期間:01年夏~15年冬
クラブ通算成績:340試合24得点30アシスト

 11歳でマンチェスター・ユナイテッドの下部組織に加入しており、2015年冬に移籍するまで同クラブ一筋のキャリアを歩んでいる。ポール・スコールズやロイ・キーンといった選手ほど目立つような存在ではなかったが、ハードに戦える貴重な脇役として名将サー・アレックス・ファーガソン監督に重宝されていた。まさに、影のベストイレブンに相応しい存在である。

 上記した通り、あまりスポットライトを当てられるような選手ではなかったが、周囲からの評価は決して低くなかった。2008/09シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝、バルセロナ戦の出場停止が決まった際には、ジョゼ・モウリーニョから「フレッチャーはみんなが思っている以上に重要だ。シャビとイニエスタは彼がいないことを喜んでいるだろうね」と評価されていた。


【写真:Getty Images】

ロイ・キーン(元アイルランド代表)
生年月日:197年8月10日
在籍期間:93年夏~06年冬
クラブ通算成績:468試合50得点36アシスト

 クラブへの貢献度と存在感を考えれば21世紀ベストイレブンに選出しても不思議ではないが、そちらでは中盤にポール・スコールズとマイケル・キャリックを選んでいるため、影のベストイレブンに入れている。10年以上の在籍で計17個ものタイトル獲得を経験し、エリック・カントナ引退後はキャプテンを継承。味方も敵も恐れる最強の闘将として、赤い悪魔の歴史に名を残した。

 あまりにもメンタルが強すぎる上、ピッチ内外で問題を起こしてきたのも事実だが、この男の強烈なキャプテンシーがあったからこそマンチェスター・ユナイテッドが輝かしい成績を収められたのもまた事実である。もちろん主将としてしてだけでなく、守備力、フィジカル、テクニック、スタミナをハイレベルに兼ね備えるなど、単純にセントラルMFとして超一流だった。


【写真:Getty Images】

パク・チソン(元韓国代表)
生年月日:1981年2月25日
在籍期間:05年夏~12年夏
クラブ通算成績:204試合28得点30アシスト

 韓国の、そしてアジアの歴史を動かした人物と言っても過言ではない。PSVや日韓ワールドカップでの活躍が評価され2005年にマンチェスター・ユナイテッドの一員になると、そこから7年間に渡り名将サー・アレックス・ファーガソン監督の下でプレー。公式戦通算出場数は200試合を超えており、チャンピオンズリーグ(CL)等、多くのタイトル獲得に貢献してきた。

 驚異的なスタミナと走力の持ち主で、守備でのハードワークや2列目からの飛び出しなど、とにかく攻守において汗をかき続けた。その献身性は、チームメイトであったリオ・ファーディナンドやパトリス・エブラなどが大絶賛するほど。デイビッド・ベッカムのようなスターの華やかさはなかったかもしれないが、そのプレースタイルこそ、ファンから愛され続けた何よりの理由だ。


【写真:Getty Images】

ナニ(元ポルトガル代表)
生年月日:1986年11月17日
在籍期間:07年夏~15年夏
クラブ通算成績:228試合41得点72アシスト

 マンチェスター・ユナイテッドでは左右両サイドで活躍。パフォーマンスの波が激しかった印象は否めないが、好調時におけるドリブルなどのキレは凄まじく、ウェイン・ルーニーらと共に攻撃陣を牽引していた。2010/11シーズンにはプレミアリーグだけで驚異の19アシストを記録しており、同シーズンの選手が選ぶクラブ年間最優秀選手に選出されている。

 ユナイテッドでの晩年は怪我に苦しみ、最後はルイス・ファン・ハール監督の下で構想外となって退団と後味は悪かった。それでも、スポルティングCP時代にブルーノ・フェルナンデスにユナイテッド移籍を進めたのは、クラブ愛があるからだろう。そのB・フェルナンデスは今やチームに欠かせない存在なので、果たした役割は非常に大きく、ピッチ外からも古巣に貢献することになった。

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