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久保建英 2年前

久保建英に覚醒の予感。レアル・ソシエダデビュー戦で見せた変化、マジョルカ時代になかった形とは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

いきなりMOM、確実に自信はついた



 最終的に78分までプレーした久保は、タッチ数53回やキーパス2本を記録(データサイト『Who Scored』を参照)し、イエローカード誘発、そして決勝ゴールをマークするなどの活躍で、ラ・リーガよりカディス戦におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出されている。

 久保本人にとって、当然ながら大きな自信がつく結果だ。試合後、スペイン『モビスタール・プルス』のフラッシュインタビューに応じた久保は「これ以上ないスタートになったと思います。チームに勝ち点3をもたらすゴールも決められました」と話し、さらに「今季は違うものになると思いますよ。夏の間はずっとシュート練習に取り組んでいて、その結果が出ました」と言葉を残している。

 新加入の久保を2トップの一角として起用するなど見事な采配をみせたアルグアシル監督も「久保は素晴らしい選手であり、多くの才能とクオリティーを兼ね備えている」と背番号14を絶賛。さらに「まるで我々と3年間一緒にいたかのようだ」と早くもチームに溶け込んでいることも明かしていた。

 当然ながら、久保はまだスタート地点に立ったばかりである。選手が最終的に評価されるのはシーズンが終わったあとで、そこまでにいかに結果を残せるかがこの世界だ。開幕戦で得たあまりに大きな自信を、次戦以降にも繋げていけるかが、久保覚醒のカギとなるはずだ。

(文:小澤祐作)

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