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冨安健洋、アーセナルで即レギュラー奪回は難しい。しばらく途中出場が続く? その理由とは…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 阿部勝教 photo by Getty Images

大量得点の要因となった選手は…



 試合序盤のアーセナルは、5-3の2ラインで構えるレスターの守備に苦戦。自陣からショートパスを繋いで攻め上がるも、シュートまで持ち込めていなかった。攻めあぐねる時間が続いたが、ここで攻撃に変化を付けたのが、ジェズスだ。

 ジェズスは試合開始から最前線に張り続けていたが、なかなかボールが入らず、攻撃に関与できずにいた。そこで、同選手は最前線に留まるのをやめ、相手DFの裏への飛び出しをみせる。左サイドに相手CBを釣りだすと、足を止めることなく動き続け、マルティネッリ、ジャカとの連係から見事な先制点を決めてみせた。

 先制後のジェズスは、裏への飛び出しを多用するのではなく、中盤に下がるなど小まめにポジションを変更。DFを引き付け、マルティネッリやジャカが飛び出すスペースを作っていた。

 35分の場面では、ペナルティーエリア手前でオレクサンドル・ジンチェンコがボールを持つと少しポジションを下げて相手DF2人を引き付け、マルティネッリが裏へ飛び出すスペースを作っていた。この動きがコーナーキック獲得に繋がり、2点目が生まれている。

 3点目は相手GKのファンブルが大きな要因だが、瞬時にこぼれ球を拾ったのはジェズスだった。さらに、4点目の場面ではペナルティーエリア手間でボールを受けると、相手DF3人を引き付けてマルティネッリへラストパス。今夏新加入のエースが全得点に絡む活躍をみせていた。

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