MF紹介
【写真:Getty Images】
セルヒオ・ブスケッツ(スペイン代表/背番号5)
生年月日:1988年7月16日
21/22リーグ戦成績:36試合2得点0アシスト
ジョゼップ・グアルディオラ監督時代の黄金期を知る世界最高の守備的MFで、「バルセロナの心臓」と称されてきた。アスリート能力は凡庸だが、足元のテクニックやIQの高さに関してこの男の右に出る者は決して多くない。一つひとつのプレーがしっかりと計算されており、全てにおいて無駄ないなど、まさにサッカーセンスの塊のような存在だ。
今年で34歳となったため、さすがにフル稼働は難しいかもしれないが、かつてチームメイトだったシャビ・エルナンデス監督からの信頼は厚く、今季も基本的にはスタメンに名を連ねるだろう。来年の夏にはMLS(メジャーリーグ・サッカー)に参戦することが濃厚とされているため、今季がバルセロナでプレーする最後の1年になるかもしれない。
ガビ(スペイン代表/背番号30)
生年月日:2004年8月5日
21/22リーグ戦成績:34試合2得点6アシスト
バルセロナの未来を担っていくであろうカンテラ(下部組織)出身選手だ。昨季ロナルド・クーマン監督の下でトップチームデビューを飾ると、そこからメキメキと成長し、一気に主力の1人に。現在18歳ながら、すでにスペイン代表としても10試合に出場しているなど、計り知れないほどのポテンシャルとメンタリティーを兼ね備えたスター候補である。
ボールコントロール力、判断力、展開力、スペース認知能力、推進力、チャンスメイク力の全てがハイレベルであり、守備で泥臭く戦うことも厭わない。また中盤とウィングの両方に対応可能と、まだ10代ながら出来ることが非常に多いという魅力がある。今季も靴紐がほどけたまま、ピッチ上で躍動感あるプレーを披露してくるはずだ。
ペドリ(スペイン代表/背番号8)
生年月日:2002年11月25日
21/22リーグ戦成績:12試合3得点1アシスト
ガビと同じく、バルセロナの今後を担っていくであろう存在だ。現在19歳と若手だが、すでにMFとしての能力の高さは世界トップレベル。とくに相手選手の間でボールを受けて前を向くプレーが絶品中の絶品で、そこからのアイデアもとにかくセンスに溢れている。まさにバルセロナのレジェンド、アンドレス・イニエスタを彷彿とさせるような逸材である。
2020/21シーズン、EURO(欧州選手権)、そして東京五輪を戦い終え迎えた昨季はさすがに疲労がピークに達したか、ハムストリングの怪我に悩まされ、リーグ戦出場はわずか12試合に留まってしまった。それだけに、今季に懸ける想いは誰よりも強いだろう。背番号をかつてイニエスタが身に着けた8番に変更したのも、気合いの表れかもしれない。