DF紹介

ダニエル・カルバハル（スペイン代表／背番号2）
生年月日：1992年1月11日
21/22リーグ戦成績：24試合1得点3アシスト

　今季も不動の右サイドバックとしてシーズンを駆け抜けることになるだろう。昨季は怪我の影響で前半戦こそ苦労したが、戦列復帰を果たした後半戦は安定したプレーを発揮。チャンピオンズリーグ（CL）では準々決勝チェルシー戦以降すべての試合でフル出場を果たしており、2017/18シーズン以来となるビッグイヤー獲得に大きく貢献することになった。

　圧倒的なスピードやフィジカルはないが、スペイン人らしい高い技術力とインテリジェンスを兼ね備えた存在で、攻守において穴らしい穴は見受けられない。ピッチに立った際の安定感は、SBとして世界1、2を争うと言っても過言ではないだろう。ただ、怪我の多さは難点。今季どこまで稼働できるかは気になるところだ。

エデル・ミリトン（ブラジル代表／背番号3）
生年月日：1998年1月18日
21/22リーグ戦成績：34試合1得点3アシスト

　レアル・マドリード加入当初はセルヒオ・ラモスとラファエル・ヴァランの存在もあり、影が薄かった。しかし、2020/21シーズン後半戦に出場機会を掴み自身をアピールすると、彼らが退団した昨季は不動のレギュラーとして3冠に貢献し、評価を大きく上昇させることになった。もちろん、今季も最終ラインに君臨し続けるだろう。

　身長186cm・体重78kgと体格に恵まれており、地上、空中問わず対人戦で簡単に負けることはほぼない。その巨躯に加え高い身体能力も兼ね備えており、スピード勝負でも相手と十分張り合えるのが恐ろしいところだ。足元の技術はそれほど優れているとは言い難いが、マドリー加入当時に比べると安定感が増してきている印象を受ける。今季はさらに磨きをかけたい。

ダビド・アラバ（オーストリア代表／背番号4）
生年月日：1992年7月24日
21/22リーグ戦成績：30試合2得点3アシスト

　バイエルン・ミュンヘンから移籍してきた昨季は1年目とは思えないほどの存在感を示した。研ぎ澄まされたディフェンススキルで数多くのFWを封じただけでなく、リーダーシップも遺憾なく発揮。ラ・リーガではDFながら2得点3アシストを記録と攻撃面での働きも非凡であり、クラブが3冠を達成する上で無くてはならないピースとなっていた。

　今夏にはチェルシーよりアントニオ・リュディガーが加入したが、カルロ・アンチェロッティ監督は「昨季の（センターバック）コンビを変えたくない」と話しているため、今季も基本的にはCBとしてプレーすることが濃厚だ。もちろん、左サイドバックとして出場する機会もあるだろう。いずれにしても、アクシデント以外でレギュラーから外れることは考えられない。

フェルラン・メンディ（フランス代表／背番号23）
生年月日：1995年6月8日
21/22リーグ戦成績：22試合2得点2アシスト

　今では完全に左サイドバックのファーストチョイスとしての姿が定着した。爆発的なスピードと他を圧倒するようなフィジカルが魅力で、守備力に関してはSBの選手の中でもトップクラスと言っていいだろう。攻撃面にはやや物足りなさを残すものの、レアル・マドリード加入当時に比べれば着実にレベルアップはしている。

　カルロ・アンチェロッティ監督からはすでに「左SBのレギュラーはメンディ」と明言されているため、その言葉通りのシーズンとなるだろう。ただ、アントニオ・リュディガーが加入し、ダビド・アラバもSBで高質にプレーできるので、昨季以上にポジション争いは激しくなる。怪我の離脱が続くようだと、そのままレギュラー降格になる恐れもあるだろう。