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無駄遣いは? ミランの補強診断。過去5年の獲得選手を5段階でチェック。名門復活の主役と、置いてけぼりの男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

B評価(成功した補強)


【写真:Getty Images】


MF:フランク・ケシエ(コートジボワール代表)
生年月日:1996年12月19日
加入年:2017年夏
移籍金:3200万ユーロ(約43億円)
通算成績:174試合35得点12アシスト

 アタランタから2017年夏に加入。ミランが厳しい時期にも中盤で圧倒的な存在感を見せた。特に2020/21シーズンは13ゴール6アシストと大暴れ。契約延長に応じず昨季で退団してフリーでバルセロナに行ってしまったことは大きな痛手だが、ピッチ上での働きは見事だった。

MF:イスマエル・ベナセル(アルジェリア代表)
生年月日:1997年12月1日
加入年:2019年夏
移籍金:1720万ユーロ(約23億円)
通算成績:83試合3得点4アシスト

 2019年夏にエンポリから獲得。2020/21シーズンはケガによる離脱が長かったが、コンスタントに活躍した。2021/22シーズンは一回り成長。トナーリのパートナーとして攻守に影響力を強めている。

FW:オリヴィエ・ジルー(フランス代表)
生年月日:1986年9月30日
加入年:2021年夏
移籍金:100万ユーロ(約1.4億円)
通算成績:29試合11得点4アシスト

 2021年夏にチェルシーから加入。負傷により離脱した時期もあるが、リーグ戦11ゴール、イタリア杯3ゴールを記録。重要な局面で得点を挙げられる頼れる存在だった。

FW:アンテ・レビッチ(クロアチア代表)
生年月日:1993年9月21日
加入年:2019年夏
移籍金:670万ユーロ(約9億円)
通算成績:77試合24得点12アシスト

 2019年夏にフランクフルトからレンタルで加入し、1年後に完全移籍。2021/22シーズンはケガやコンディション不良の時期が長く、ラファエル・レオンの成長もあったため2ゴールのみだったが、最初の2シーズンは2年連続で2ケタ得点を記録した。

DF:ピエール・カルル(フランス)
生年月日:2000年6月5日
加入年:2020年夏
移籍金:119万ユーロ(約1.6億円)
通算成績:41試合2得点2アシスト

 2020年夏にリヨンから獲得。移籍金が示すとおり未来の投資だったが、2021/22シーズンに大化けした。ケアーの負傷でCB補強が急務になったミランだが、当初右サイドの控えだったカルルが急成長。安定感ある守備を見せて優勝に貢献した。

DF:フィカヨ・トモリ(イングランド)
生年月日:1997年12月19日
加入年:2021年冬
移籍金:2940万ユーロ(約40億円)
通算成績:48試合1得点0アシスト

 2020/21シーズン途中にチェルシーから加入。すぐに定位置をつかみ、夏に完全移籍に切り替わった。2021/22シーズンも不動のレギュラーとして活躍してセリエA制覇に貢献した。

MF:ラデ・クルニッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表)
生年月日:1993年10月7日
加入年:2019年夏
移籍金:860万ユーロ(約12億円)
通算成績:68試合1得点4アシスト

 2019年夏にエンポリから獲得。レギュラー格ではないものの、守備的MF、トップ下と、チーム事情に合わせて様々なポジションをある程度のレベルでこなせるのが強み。

DF:アレッサンドロ・フロレンツィ(イタリア)
生年月日:1991年3月11日
加入年:2021年夏
移籍金:370万ユーロ(約5億円)
通算成績:24試合2得点0アシスト

 2021年夏にローマからレンタルで獲得。ケガの影響もあってリーグ戦の先発は12回どまりだった。それでも左右のサイドバックなどで活躍。ベテランとして模範的な姿勢を見せていることも評価されており、今夏完全移籍に。

MF:アレクシス・サーレマーケルス(ベルギー代表)
生年月日:1999年6月27日
加入年:2020年冬
移籍金:525万ユーロ(約7億円)
通算成績:81試合4得点9アシスト

 2020年冬にアンデルレヒトから獲得。1年目で信頼をつかみ、2年目でレギュラーをつかんだ。ただ、3年目はやや伸び悩む。ジュニオール・メシアスと右ウイングを分け合う形になっており、両者とも不動のレギュラーとは言えない立ち位置。

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