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最強の11人! バルセロナが育てた最高傑作ベストイレブン。メッシ、イニエスタ…。最強の育成組織が輩出した面々

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】

ペドロ・ロドリゲス(元スペイン代表)
生年月日:1987年7月28日
在籍期間:2004年7月~2015年8月
バルセロナ通算成績:321試合99得点62アシスト

 ラ・マシア(下部組織)時代から存在感を見せていたペドロは、2008年にセルヒオ・ブスケツやボージャン・クルキッチらとともにトップ昇格を果たす。昇格2年目でいきなりシーズン23得点9アシストを記録する大活躍を見せ、スタメンにも定着。10/11UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝や14/15UEFAスーパーカップ決勝では決勝点を挙げるなど、これまで何度もタイトル獲得に大きく貢献した。

 バルセロナでは321試合99得点62アシストと素晴らしい記録を残した。ペップ・グアルディオラ政権下では流れを変える選手として絶対的な地位を築いたが、2013年のネイマール加入を機に序列を下げ、2015年に出場機会を求めてクラブを離れる決断を下した。派手なプレーを見せる選手ではなかったが、勝利のために走り回るその献身性の高さでサポーターの心を掴んだ。

リオネル・メッシ(アルゼンチン代表)
生年月日:1987年6月24日
在籍期間:2000年7月~2021年8月
バルセロナ通算成績:776試合670得点302アシスト

 「カンテラ史上最高の選手」と言えば、この男の名前が真っ先に思い浮かぶだろう。幼少期からすでに一際目立っていたメッシは13歳の時にバルセロナの入団テストを受け、難なく合格。17歳でトップデビューを飾り、06/07シーズンにはコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝で、母国の英雄ディエゴ・マラドーナを彷彿とさせる、伝説の5人抜きゴールを記録。その後も皆の記憶に残るプレー、得点、アシストを次々と披露し、歴史に名を刻んだ。

 ドリブル、パス、シュートなど、攻撃面全てにおいて超一流で、相手からすれば非常に厄介な選手だ。2021年夏にクラブの財政難により21年間過ごしたバルセロナの地を離れることになったが、在籍期間中に数々のクラブ史上最高記録を更新。この男の存在なしにバルセロナがトップに輝くことはできなかったはずで、これほどのサッカーセンスを兼ね備えた選手はカンテラのみならず、世界から出てくることは恐らくもうないだろう。

セスク・ファブレガス(元スペイン代表)
生年月日:1987年5月4日
在籍期間:2002年7月~2003年9月、2011年8月~2014年7月
バルセロナ通算成績:151試合42得点50アシスト

 リオネル・メッシやジェラール・ピケなど、カンテラの傑作たちと同世代で、U-15カテゴリーではリーグ戦で全勝優勝を遂げた。しかし、セスクは16歳でクラブを離れることに。新天地のアーセナルでは10代で頭角を現し、21歳でキャプテンを務めるなど、チームの中心選手へと成長した。その活躍を認めたバルセロナは2011年夏にセスクを引き抜いた。当時のバルセロナには錚々たるメンバーが揃っていたため、特定のポジションでプレーすることはなく、様々なポジションで起用されることが多かった。

 スペイン人ならではの高いパス精度と持ち前の広い視野を活かし、バルセロナ加入後はゴールに直結するパスを次々と通し、アシストを量産。1人で得点を奪う能力も兼ね備えており、加入初年度には15得点20アシストを記録する大活躍を見せ、3冠達成に大きく貢献した。一度はクラブを離れたものの、復帰した際にはバルセロナのスタイルに完全にフィットした。在籍期間は3年と短かったものの、セスクが見せたプレーの数々は後世に語り継がれていくだろう。

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