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【写真:Getty Images】
トレント・アレクサンダー=アーノルド(イングランド代表/背番号66)
生年月日:1998年10月7日
世界最高レベルのクロスの質を誇るトレント・アレクサンダー=アーノルドは今季も攻撃におけるキーマンの一人となるだろう。昨季はプレミアリーグだけで12アシストを記録し、2シーズンぶりの二桁アシストを達成した。
これまで課題とされていた守備面は堅実とまでは言えないが、依然と比較すると成長しており、カバーリング対応などは明らかに改善が見られている。今夏にアバディーンより加入した19歳の右SB、カルヴィン・ラムゼイのよき手本としても期待されている。
ジョエル・マティプ(元カメルーン代表/背番号32)
生年月日:1991年8月8日
昨季のリバプールが安定して強かったのはジョエル・マティプが怪我をしなかったからだろう。それまでもパフォーマンスレベルは高かったが、怪我が多いのが難点だった。しかし、昨季は予想外のフル稼働によりプレミアリーグでは自己最多の31試合に出場した。
リバプールのCBの選手層は一昨季の怪我人多発の影響もあって厚く、イブラヒマ・コナテ、ジョー・ゴメスらがベンチに控えている。マティプ、フィルジル・ファン・ダイクのCBコンビが30代となったことを考えると、今季あたりから徐々に世代交代を行う可能性もあるのではないだろうか。
フィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表/背番号4)
生年月日:1991年7月8日
昨季、世界最高のCBは右膝の前十字靭帯という大怪我から復活を遂げた。プレミアリーグでは34試合に出場し、怪我以前のハイパフォーマンスに近いレベルでの活躍をみせている。
リバプールのようなハイラインを敷くチームであればCBをはじめとする最終ラインの選手のスピードと予測を活かしたカバーリングが必須だが、ファン・ダイクはどんなに苦しい場面でも“個”の力で解決することができる能力の持ち主だ。プレミアリーグにおいて一昨季から失点が16減少したのは、間違いなくこの男の存在のお陰である。
アンドリュー・ロバートソン(スコットランド代表/背番号26)
生年月日:1994年3月11日
怪我人が多発した一昨季にフル稼働した点や昨夏にユーロ(欧州選手権)に出場したことが考慮され、昨季はコスタス・ツィミカスと併用される機会が多かった。それでもリバプールの左SBのポジションはアンドリュー・ロバートソンが不動のものとしている。
攻守におけるアップダウンの運動量と質は世界に名だたるSBがいる中でも屈指であり、クロスの質とスピードも完璧だ。昨季はプレミアリーグで29試合の出場と例年比較だとやや減少しているが、それでも10アシストを記録しているのは流石の一言に尽きる。