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鹿島アントラーズ新外国籍選手、FWブレッシング・エレケはどんな選手? スイスやベルギーなどでの経歴、実績は?

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



鹿島がナイジェリア人ストライカーを獲得

 J1の鹿島アントラーズは1日、ナイジェリア人FWブレッシング・エレケがKベールスホットVA(ベルギー)からの完全移籍で加入することが基本合意に達したとして発表を行った。新外国籍選手となるエレケとはどのような選手だろうか。



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 エレケは1996年3月5日生まれの26歳。身長190cm、体重88kmと非常に恵まれた体格を持つアフリカ出身のストライカーだ。

 母国のアカデミーで育ったあと欧州へ渡り、キャリアをスタートさせたのはスロベニアだった。2014年にNDゴリツァでデビューしたあと、2015/16シーズンにはシーズン前半戦だけでリーグ戦12得点を挙げる活躍を見せて1月にオリンピア・リュブリャナへ移籍。オリンピアの優勝を助け、リーグ得点王と2点差の計15得点という数字を残した。

 続いてイスラエルのアシュドッドでも1年間を過ごしたあと、2018年夏にはスイス1部のFCルツェルンへ移籍。現在鹿島を指揮するレネ・ヴァイラー監督の率いたチームで背番号10をつけ、チーム得点王となるリーグ戦13得点、公式戦合計17得点の活躍を見せた。

 この活躍には欧州の強豪クラブも注目し、ベルギーの名門アンデルレヒトも獲得を試みたと言われている。だがヴァイラー監督の去った2年目は負傷もあって出場機会が減少し、リーグ戦4得点にとどまる。翌2020年夏にはベルギー1部に昇格したベールスホットへ移籍することになった。

 ベールスホットがエレケの獲得に支払った移籍金は150万ユーロ(約2億円)。ベルギーメディアによれば数日遅れて北海道コンサドーレ札幌からの加入が決定したFW鈴木武蔵と同額でクラブレコードとなる大型補強であり、大きな期待を集めた新戦力だった。

 だがベルギーでその期待に応えることはできず、リーグ戦20試合に出場してわずか1得点。負傷による離脱や、新型コロナウイルスのパンデミックなどが影響して本領を発揮しきれなかったと言われている。2021/22シーズンにはトルコ2部のゲンチレルビルリイへレンタルされ、ここではリーグ戦7得点と一定の結果を残した。

 過去の在籍クラブに加入した際の評価などによれば、フィジカルが強く技術的にも優れたストライカーであり、ゴールへの意識が強く、「2トップで生きるタイプ」だという。非常に真面目な性格でハードワークを惜しまない選手であるとも評されている。複数の国を渡り歩くキャリアを歩んできたことで適応力も高いとされており、恩師ヴァイラー監督の存在も考えれば、日本で新たな環境に馴染む上での問題もないと期待できるかもしれない。

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