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Jリーグ 2年前

浦和レッズMF伊藤敦樹、ゴール増加のきっかけとは? PSG戦で感じた差、「やり続けなきゃ世界には行けない」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

PSGから学んだこととは?



「(23日の)パリ・サンジェルマン(PSG)との試合を経験して、強度の部分がJリーグと一番違うなと感じました。スピードやフィジカルは全てにおいて相手の方が上だった。自分も強度をもっともっと上げていこうと意識して今日の試合に入りました。

 でも、前半から飛ばし過ぎてしまって、後半足が止まって途中交代することになった。その前半の強度を90分間やり続けなきゃ世界には行けないのかなと。体力面ではまだまだだなと思います」

 伊藤自身が体感した世界基準に近づくためにも、もっともっと走力に磨きをかけ、ハイインテンシティーもプレーを長時間持続し続けられるようにならなければいけない。それができれば、近い将来の日本代表入りも見えてくるかもしれない。かつて浦和で戦った遠藤航も欧州トップ基準の強度を身に着け、タフさを増したからこそ、日本代表の絶対的主力へと飛躍した。稲本や遠藤航の系譜を継ごうと思うなら、背番号3も高い壁を越えなければいけないのだ。

 8月の浦和はYBCルヴァンカップ準々決勝の名古屋グランパス戦、J1、ACLラウンド16・JDT戦と重要なゲームが続く。このハードスケジュールを乗り切り、結果を出すためにも、伊藤には高いパフォーマンスを維持してもらう必要がある。PSGから学んだクオリティの高さをどれだけ自身の糧にできるのか。貪欲に進化を続ける23歳のダイナモの今後が大いに楽しみである。

(取材・文:元川悦子)

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