E評価(完全に期待外れに終った補強)
【写真:Getty Images】
DF:テオ・エルナンデス(フランス代表)
生年月日:1997年10月6日
加入年:2017年夏
移籍金:2400万ユーロ(約28.8億円)
通算成績:23試合0得点3アシスト
ライバルクラブからの加入は物議を醸したが、結局マドリーのトップチームで起用されたのはわずか1年のみだった。現在のACミランでの活躍を見るとその放出は失敗だったか。
FW:マリアーノ・ディアス(スペイン/ドミニカ)
生年月日:1993年8月1日
加入年:2018年夏
移籍金:2150万ユーロ(約25.8億円)
通算成績:59試合7得点11アシスト(復帰後のみ)
クリスティアーノ・ロナウドが退団した穴埋めの一環でリヨンから買い戻され、背番号「7」を継承したが全くその期待に応えることができていない。高額な年俸を受け取っていることもあって、他クラブからのオファーを拒否しており、ずっと余剰戦力であり続けている。
MF:ブラヒム・ディアス(スペイン代表)
生年月日:1999年8月3日
加入年:2019年冬
移籍金:1700万ユーロ(約21.6億円)
通算成績:21試合2得点3アシスト
19年冬にマンチェスター・シティより加入するも、2019/20シーズンはメンバー入りをすることすら稀になるなど1年半でわずか6試合の先発起用に留まった。2020/21シーズンからは3季続けてACミランへとローン移籍中である。彼がマドリーのユニフォームを着て再びプレーする機会は訪れるのだろうか。
MF:エデン・アザール(ベルギー代表)
生年月日:1991年1月7日
加入年:2019年夏
移籍金:1億1500万ユーロ(約138億円)
通算成績:66試合6得点10アシスト
大失敗補強が多いマドリーの近年の補強の中で特に大外れだったのがエデン・アザールの獲得だ。チェルシー時代に110得点92アシストを記録した輝きは完全に失っており、3シーズンの在籍で6得点10アシストという残念な結果に終っている。その最大の要因はコンディション不良であり、マドリー加入から現在に至るまで15度も怪我によって離脱している。
FW:ルカ・ヨビッチ(セルビア代表)
生年月日:1997年12月23日
加入年:2019年夏
移籍金:6300万ユーロ(約75.6億円)
通算成績:51試合3得点5アシスト
アザールと並ぶ大失敗補強が、同じく2019年の夏に獲得したルカ・ヨビッチだ。加入の前シーズンに27ゴールを記録していたフランクフルト時代の輝きは最後まで見られず、マドリーではわずか3ゴールに留まった。そして今夏にフィオレンティーナへフリー移籍で去っている。
MF:久保建英(日本代表)
生年月日:2001年6月4日
加入年:2019年夏
移籍金:フリー
通算成績:0試合0得点0アシスト
19年夏にマドリーと契約をしたが、外国人枠の関係もあって公式戦で一度も出場することなく、今夏での退団が決定した。その際に移籍金は残したため、フリーで獲得したマドリーにとっては売却による利益を出すことに成功しているが、チームを強化する“補強”という側面ではチームにプラスをもたらすことができなかった。
MF:ヘイニエル(ブラジル)
生年月日:2002年1月19日
加入年:2020年冬
移籍金:3000万ユーロ(約36億円)
通算成績:0試合0得点0アシスト
ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエスに続くブラジルの神童の加入だったが、未だにトップチームで出場機会を得ることができていない。2020/21シーズンから2年間ローン移籍したドルトムントでは全く結果を出すことができず、結果的に評価を下げてしまっている。外国人枠の関係上、今季もマドリーでプレーする可能性は限りなく低いため、ローン移籍、もしくは完全移籍で放出が濃厚
【了】