DF:市川大祐(日韓W杯)
【写真:Getty Images】
生年月日:1980年5月14日
日韓W杯成績:3試合0得点1アシスト
プロデビューして間もない1998年4月、市川大祐はアウェイの韓国代表戦で日本代表デビュー。17歳322日での出場は史上最年少記録で、24年経った現在も破られていない。ただ、プロキャリアのスタートは順調かに思えたが、翌1999年に当時としては珍しいオーバートレーニング症候群を発症。その影響で長く代表から遠ざかり、日韓ワールドカップ出場はかなり難しい状況となっていた。
それでも、所属する清水エスパルスで復活したこともあり、2002年に鹿児島での合宿メンバーに招集。同年3月の欧州遠征にも名を連ね、ポーランド代表戦では高原直泰の得点をお膳立てして2-0勝利に貢献した。そうした活躍が当時のフィリップ・トルシエ監督に認められ、日韓W杯メンバーへの滑り込みに成功している。
すると本大会では初戦のベルギー代表戦で先発に抜擢され、フル出場を達成。次のロシア代表戦は出番がなかったが、グループリーグ突破が懸かったチュニジア代表戦では75分に中田英寿のゴールをアシスト。病魔に襲われながらも不屈の精神で乗り越え、逆転での大舞台出場を掴み取った男は、母国を史上初のW杯ベスト16に導いたのである。