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サッカー日本代表、W杯メンバー候補は見つかったか? 26人全員出場で優勝、森保一監督の考えは?【E-1サッカー選手権2022】

text by 編集部

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【写真:田中伸弥】



E-1サッカー選手権優勝。森保一監督の琴線に触れた選手は?

【日本 3-0 韓国 E-1サッカー選手権2022】

 EAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会の最終戦が27日に行われ、サッカー日本代表は韓国代表を3-0で下し、4大会ぶりの優勝を果たした。



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 この試合でGK谷晃生が初先発を飾り、日本代表は26選手全員が出場したことになった。チームはA代表デビューの守護神の活躍もあって完封勝利。見事に森保ジャパンとしての初タイトルを獲得した。

 試合後の記者会見で「9月の欧州遠征に連れていきたいと思っている選手はいるか?」と問われた森保一監督は「イェス」と回答。多くの選手たちが指揮官にアピールし、好印象を残したようだった。

 今回のE-1サッカー選手権は、11月に開幕するカタールワールドカップに向けた国内組の最後のアピールチャンスとも位置づけられていた。世界の舞台に立つことを夢見る選手たちも、取材のたびに熱い想いを語って、ピッチ上でもその言葉に違わないパフォーマンスを披露してきた。

 では、カタールワールドカップ本大会のメンバー候補に割って入る選手は見つかったのだろうか。森保監督は「何人もいた」と答える。

 具体的な選手の名前を挙げることはなかったが、個人の評価をあまり口にしたがらない森保監督が饒舌になったのはMF藤田譲瑠チマについて質問を受けた時だった。

「本当によく動いて、よくボールに絡んで、素晴らしい選手です。守備に関してもボールアタックにいけて、非常にアグレッシブなプレーをしてくれる選手だと思っていますが、全ての部分でまだまだ上げてもらって、もっとより良い選手に成長してもらいたいと思っています」

 森保監督はU-21日本代表から引き上げた20歳の逸材MFを高く評価している。一方で、課題についても指摘した。

「守備の部分ではアプローチするところで素晴らしいチャレンジしていますので、そこでボールを奪い切る、相手を止める力をつけること。攻撃の部分ではボールに絡む回数も非常に多くて素晴らしいものがありますので、展開力、より効果的にボールを動かせる中継役として成長してほしいなと思います」

 藤田自身も「潰せるシーンはあったんですけど、それでもまだ奪い切れないシーンも多くありましたし、攻撃でも自分のところで簡単なミスが何回かあった。そういったところは直していかないといけない」と指揮官と同様の課題を認識している。

 今後も継続して日本代表に招集されることになるだろうか。藤田は「簡単な壁ではないと思います。この大会がよかったから呼ばれるというのは、自分はないと思う」と厳し目な自己評価を口にする。

 ただ、「この大会をきっかけに、また自信がついたと思うので、Jリーグでもしっかり活躍していって、そういった日常が評価されていくことが大事」と決意を新たにしていた。

 果たして森保監督が「イェス」と答えながら頭に浮かべていた選手は誰だろうか。直接言及した藤田という可能性も十分にあるだろうし、大会MVPと得点王をW獲得したMF相馬勇紀ら他の選手かもしれない。

 カタールワールドカップ前最後の活動となる9月の欧州遠征で、E-1サッカー選手権に出場したどの選手に声がかかるか楽しみだ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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