前線は速さ重視でも面白い？
中盤底は藤田譲瑠チマだ。A代表デビュー戦となった香港代表戦は十分合格点といっていい内容。もちろん相手のレベルが低かったため過度に評価することはできないが、韓国代表戦でも良い働きを披露してくれるだろうという期待感は当然ながらある。ここで活躍できれば、かなりのアピールとなるはずだ。
その藤田の相方は橋本拳人か岩田智輝で迷うところだが、香港代表戦と同じく後者でスタートするのが無難か。プレー強度の高さは非凡で、最終ライン前を引き締めるという部分で頼りになるだろう。あとは配球でどれだけ貢献できるかが重要となってきそうだ。
トップ下は脇坂泰斗。先発出場した中国代表戦は後半こそ存在感を失ったが、前半の出来は悪くなかった。ボールを扱う技術が高く、アイデアも持っているため、やはり得点必須の韓国代表戦ではゴールに近くに置いておきたい。
右サイドハーフは宮市亮。中国代表戦では持ち味のスピードを生かして何度かサイドを突破するなど、停滞していたチームにおける唯一の希望となっていた。韓国代表戦でも同様の働きに期待したい。また、一列後ろに推すのは山根だが、同選手はハーフスペースを突く能力も高いため、大外の奪い合いになる可能性は少なく、ここが噛み合えば攻撃力も大幅にアップするだろう。
左サイドは相馬。香港代表戦ではMOM級の輝きを放ち、前回の中国代表戦は途中出場ながら躍動感あふれるプレーを連発と、チームにおける崩しの核となっているのは明らか。勝利が必要な今回の一戦でベンチに置いておくのは、まずありえないだろう。
そして最前線は西村拓真だ。中国代表や香港代表よりも前に出てくるであろう韓国代表には、同選手最大のストロングポイントである縦への推進力と豊富な運動量を駆使した圧倒的な機動力がより効果を示すはず。ここまでの2試合は所属クラブでもプレーするトップ下に入っているが、最前線でも2ゴールをマークした香港代表戦のような活躍が期待できる。
