E評価(完全に期待外れに終った補強)
【写真:Getty Images】
DF:コンスタンティノス・マヴロパノス(ギリシャ代表)
生年月日:1997年12月11日
加入年:2018年冬
移籍金:210万ユーロ(約2.5億円)
通算成績:8試合0得点0アシスト
18年冬に有望株枠で獲得されたが、アーセナルでは最後までその枠から脱することができなかった。2シーズンにわたってローン移籍したシュツットガルトで結果を残したことで市場価値は1500万ユーロ(約18億円)まで上昇しているが、あらかじめ買い取りオプション付きでの契約となっていたため今夏に売却した際の金額は320万ユーロ(約3.8億円)とマネタイズにも失敗している。
MF:デニス・スアレス(元スペイン代表)
生年月日:1994年1月6日
加入年:2019年冬
移籍金:ローン移籍(250万ユーロ/約3億円)
通算成績:6試合0得点0アシスト
14年冬のキム・シェルストレームと並ぶ冬の“最低補強”だろう。出場試合はわずか6試合。その全てが途中出場であり、4月に鼠径部を負傷したことで早々にシーズンが終了した。
DF:パブロ・マリ(スペイン)
生年月日:1993年8月31日
加入年:2020年冬
移籍金:1400万ユーロ(約16.8億円)*ローンフィー含む
通算成績:22試合1得点0アシスト
球出しには定評があるが、プレミアリーグの屈強なFW相手だとどうしてもフィジカル能力的に劣ってしまい、守備はかなり不安定だ。また2020/21シーズンは足首とふくらはぎの怪我によってシーズンの半分以上の期間を離脱していたため、バックアッパーとしても機能しているとは言い難い。
GK:ルナル・アレックス・ルナルソン(アイスランド代表)
生年月日:1995年2月18日
加入年:2020年夏
移籍金:200万ユーロ(約2.4億円)
通算成績:6試合7失点
この移籍の失敗の責任は彼自身にあるのか、はたまたアーセナルにあるのか。20年夏に退団したエミリアーノ・マルティネスの代役として20年夏にアーセナルに加入するも、12月に行われたカラバオ・カップ準々決勝でゴール真正面に蹴られたリヤド・マフレズのFKをファンブルしてしまい、失点に関与。このミスをきっかけに序列を下げ、加入から半年後には3番手へと降格。1年後にはルーヴェンへとローン移籍で放出となった。アーセナルとルナルソンの契約は24年夏まであり、今後クラブの上層部は彼をどのように扱うつもりなのだろうか。
MF:ウィリアン(元ブラジル代表)
生年月日:1988年8月9日
加入年:2020年夏
移籍金:フリー
通算成績:37試合1得点アシスト
「337試合61得点62アシスト」、これはウィリアンがチェルシー時代に記録したスタッツである。一方でアーセナルでのスタッツは「37試合1得点7アシスト」。週給25万ユーロ(約3000万円)という高い給与を受け取りながらも、ミケル・アルテタ監督やサポーターの期待に応えることは最後までできなかった。唯一の朗報はウィリアンが1年でチームを去ったことだろうか。双方は“契約”をしているためウィリアンは残されていた2年間の給与を受け取る義務があったが、選手自らがこの契約を廃棄。クラブ側としてはこれ以上の無駄金を支払う必要がなくなった。
【了】