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無駄遣いは? アーセナルの補強診断。過去5年の獲得選手を5段階でチェック。クラブ史上最高額の約100億円の移籍金で加入した男の評価は?

text by 編集部 photo by Getty Images

D評価(やや期待外れに終った補強)


【写真:Getty Images】


MF:ヘンリク・ムヒタリアン(元アルメニア代表)
生年月日:1989年1月21日
加入年:2018年冬
移籍金:アレクシス・サンチェスとのトレード
通算成績:59試合9得点13アシスト

 当時エースだったアレクシス・サンチェスとのトレードで加入した事実を考慮すると、ヘンリク・ムヒタリアンはその期待に応えられたとは言い難い結果に終っている。余剰戦力となったことで19年夏にローマへとローン移籍、そして翌シーズンにフリーでローマへと放出されたため、アーセナルでプレーしたのはわずか1年半だった。

MF:ルーカス・トレイラ(ウルグアイ代表)
生年月日:1996年2月11日
加入年:2018年夏
移籍金:2865万ユーロ(約34.4億円)
通算成績:89試合4得点6アシスト

 ウナイ・エメリ政権ではノースロンドンダービーでボレーシュートを叩き込むなど絶対的なレギュラーだったが、ミケル・アルテタの監督就任によって序列が下落。2020/21シーズンはアトレティコ・マドリード、2021/22シーズンはフィオレンティーナへとローン移籍で放出されている。フィオレンティーナが買い取りを見送ったことで所属元のアーセナルへと復帰しているが、今夏の放出が既定路線だろう。

DF:ウィリアン・サリバ(フランス代表)
生年月日:2001年3月24日
加入年:2019年夏
移籍金:3000万ユーロ(約36億円)
通算成績:0試合0得点0アシスト

 アーセナル加入が決定してから3年の時が経過しているが、未だに公式戦では出番を得ていない。2021/22シーズンのマルセイユへの充実したローン移籍から今夏に復帰しており、ようやく今季から戦力になりそうだ。

FW:ニコラ・ペペ(コートジボワール代表)
生年月日:1995年5月29日
加入年:2019年夏
移籍金:8000万ユーロ(約96億円)
通算成績:117試合27得点21アシスト

 クラブ史上最高額の8000万(約96億円)という移籍金に対しての現在の結果はあまりにも残念だ。しかし、在籍した全期間で全く活躍ができていなかったわけではなく、2020/21シーズンは公式戦で16ゴールを記録している。現在はアルテタの下での序列が大幅に下がっており、今夏での放出が濃厚だ。

MF:アルベール・サンビ・ロコンガ(ベルギー代表)
生年月日:1999年10月22日
加入年:2021年夏
移籍金:1750万ユーロ(約21億円)
通算成績:24試合0得点0アシスト

 欧州5大リーグでの経験がないことや、年齢的なことも考慮すると同情の余地はあるが、それでもパフォーマンスはかなり厳しいものとなっている。特にポジショニングなどオフザボールの質が悪く、守備時には最終ラインの選手へのサポートが少なく、献身性も欠けている。現時点の実力でアーセナルの戦力になることは極めて難しいだろう。

DF:ヌーノ・タヴァレス(ポルトガル)
生年月日:2000年1月26日
加入年:2021年夏
移籍金:800万ユーロ(約9.6億円)
通算成績:28試合1得点2アシスト

 キーラン・ティアニーの控えとしての獲得だったが、その役割を全うできているとは言い難い。WG並みのスピードは武器だが、状況判断の悪さと守備時の寄せの甘さが要所で目に付くなど課題が多い。今夏にアレクサンドル・ジンチェンコを獲得したため、ローン移籍での放出が濃厚となっている。

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