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日本代表 2年前

トップ下・脇坂泰斗は何が足りないのか? サッカー日本代表によぎる最悪のシナリオ、「もっと意図的に…」【コラム/E-1サッカー選手権】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Shinya Tanaka,Getty Images

最悪のシナリオも…



 最初のフォーメーション選択から交代に至るまで、この日の森保監督は采配が裏目に出ることが多かった。シュート20本を放ちながら、U-23世代中心の中国代表に0-0という結果は本当にいただけない。これがカタールW杯本番でなくてよかったというしかない。

 もう1つ、幸いなのは、27日の韓国代表戦で勝利すれば、タイトルを手にできるということ。本当に白星しかないが、韓国代表という敵を倒さなければ、カタールにつながらないことを選手たちは最初からよく理解している。そこは前向きに捉えていい。

「(無得点に終わったことについては)個人個人が決め切れるようにすること。もっとチャンスを作り出せるように合わせるのもそう。チャレンジしないことには始まらない。トレーニングから積極的にやっていきたい」

 背番号14も語気を強めた通り、残された2日間の準備期間を最大限有効活用するしかない。彼自身も再び出番が訪れるかどうか分からないが、カタール後の代表定着を視野に入れても、勇気を持って前に進むべきだ。

 韓国戦で負けるようなことがあれば、2017年12月のE-1で惨敗したヴァイッド・ハリルホジッチ監督のような指揮官解任論再燃もないとは言えない。ここへきてチームがガタガタする最悪のシナリオを回避すべく、最後の最後は日本代表の強さを示して、勝ち切るしかない。

(取材・文:元川悦子)

【了】

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