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宮市亮が参考にした「常に結果を出す」選手とは? 10年越しのサッカー日本代表初スタメン、地元・愛知で躍動【E-1サッカー選手権2022】

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



宮市亮、10年越しのサッカー日本代表初スタメン

【日本 0-0 中国 E-1サッカー選手権2022】

 EAFF E-1サッカー選手権決勝大会の第2戦が24日に行われ、サッカー日本代表は中国代表と0-0で引き分けた。



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 この試合ではFW宮市亮が日本代表初スタメンを飾った。デビューから10年、地元である愛知県で初めてピッチ上で日本代表として君が代を聴き「本当にゆかりのある地で代表のユニフォームを着させてもらえるのは光栄」と喜びを語った。しかし、「本当に勝ちたかったというのが正直な感想です」と唇を嚙む。

 右ウィングに入った宮市は、武器である爆発的なスピードを生かして幾度となく右サイドを突破。対面した相手選手も一瞬で置いていかれるため、ファウルで止めるしかないような状況になっていた。

 何度激しいタックルを受けて倒れようと、宮市は立ち上がってドリブルを仕掛け続ける。どうしても見ている側は怪我の心配をしてしまうが、「タフさは向こう(欧州)に10年いて鍛えられていますし、毎試合強い気持ちで挑んでいます。1対1で対面の選手に絶対負けないことは意識してやっていました」と、諦めずに戦い抜いた。

 背番号17の韋駄天が日本代表に貢献するため、参考にしたのはFW伊東純也のプレーだったという。「伊東純也選手のプレー集をこの代表期間中に見て、ミーティングに出てくるシーンも結構、伊東選手のプレーが多かった。自分もスピードが長所なので、参考にさせてもらいました」と、同じように爆発的なスピードを武器とするウィンガーのプレーを見て、どうしたらチームに貢献できるのかイメージを膨らませていた。

 一方で伊東との「決定的な違い」を痛感する部分もあった。宮市は「彼はどんな試合でも結果を出している選手。今日の試合に限っては、自分は結果が出なかったので、本当に悔しいですけどまた切り替えて韓国戦でやっていきたいと思います」と悔やむ。

「スタメン(の喜び)より、やっぱり結果が出なかった、0-0で終えてしまったことの悔しさの方が残ります。爪痕という面でも、結果が個人的に欲しかったところですけど、まだ韓国戦がある。出るか出ないかわからないですけど、出たときには自分良さを出していって、(試合に)出なくても本当にチームのためにというのを意識して頑張っていきたいと思います」

 森保一監督からは右サイドをスピードで突破して決定的な場面に絡むことを求められていたが、中国戦ではクロスの質がともなわず味方に届かないなど、最後の最後でゴールを決めきれない場面が続いてしまった。

「こういう試合で何とか結果に結びつけられるプレーを出していくことが今後につながる」とは理解していながら、中国戦ではそれが叶わず。故に韓国戦では「間違いなく決定的な仕事、こういう難しい試合でも決定的な仕事ができる選手が絶対に求められる」と宮市は理解している。

「まず、この悔しさからしっかり切り替えること。準備する期間はもう2日しかない中で、しっかりと前を向いて、勝利すれば優勝は絶対に間違いないので、(大事になるのは)そこに向かって強い気持ちでみんながやっていくことだと思います」

 スコアレスドローに終わった中国代表戦の悔しさを晴らす舞台は、27日の韓国代表戦しかない。日韓戦で決定的な仕事を果たし、宮市は日本代表に東アジアNo.1のタイトルをもたらすことができるだろうか。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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