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無駄遣いは? マンチェスター・ユナイテッドの補強診断。過去5年の獲得選手を5段階でチェック。近年の低迷ぶりを象徴する2人の選手とは…

シリーズ:過去5年の補強診断 text by 編集部 photo by Getty Images

B評価(成功した補強)


【写真:Getty Images】


MF:ネマニャ・マティッチ(元セルビア代表)
生年月日:1988年8月1日
加入年:2017年夏
移籍金:4470万ユーロ(約53.6億円)
通算成績:188試合4得点11アシスト

 17年夏にネマニャ・マティッチは恩師ジョゼ・モウリーニョを追いかけてマンチェスター・ユナイテッドに加入している。ユナイテッド在籍期間中にタイトル獲得は叶わなかったが、選手の入れ替わりが激しかった中でも長きにわたって中盤の底でプレーした。

DF:ヴィクトル・リンデロフ(スウェーデン代表)
生年月日:1994年7月17日
加入年:2017年夏
移籍金:3500万ユーロ(約42億円)
通算成績:195試合3得点6アシスト

 ヴィクトル・リンデロフは加入から現在に至るまで安定して出場機会を得ている。フィジカル能力を全面に押し出すタイプの選手への対応は未だに苦戦を強いられている部分もあるが、頭の良さを活かした守備や繋ぎの場面では存在を発揮している。昨季はラファエル・ヴァラン加入の影響で出場機会が減少するかと思われたが、蓋を開ければ公式戦35試合に出場と多くの試合に関与した。

MF:フレッジ(ブラジル代表)
生年月日:1993年3月5日
加入年:2018年夏
移籍金:5900万ユーロ(約70.8億円)
通算成績:156試合8得点13アシスト

 加入から数シーズンは高額な移籍金もあって風当たりが強かったが、近年は広い守備範囲と対人守備の強さでファーストチョイスであり続けている。ラルフ・ラングニックが暫定監督に就任した昨季中盤戦以降、多くの選手がパフォーマンスを落とした中でも安定した活躍をみせた数少ない選手の1人。

FW:エディソン・カバーニ(ウルグアイ代表)
生年月日:1987年2月14日
加入年:2020年夏
移籍金:フリー
通算成績:59試合19得点7アシスト

 エディソン・カバーニは加入初年度に背番号7を背負い、プレミアリーグで10ゴール、UEFAヨーロッパリーグ(EL)では準々決勝から決勝にかけての4試合で6ゴールと大活躍だった。2年目の昨季はクリスティアーノ・ロナウド加入の影響を受け大幅に出場機会を減らしたが、ハズレが多かった近年のマンチェスター・ユナイテッドの補強の中ではかなりの当たりと言えるだろう。

FW:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)
生年月日:1985年2月5日
加入年:2021年夏
移籍金:1500万ユーロ(約18億円)
通算成績:38試合24得点3アシスト

 衰え知らずの“点取り屋”はベテランストライカーが極端に少ないプレミアリーグの舞台でもさすがの大活躍だった。しかし、ロナウドの加入に伴いオーレ・グンナー・スールシャール政権で良かった前線のバランスが崩れてしまったのも一理あるためB評価としている。

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