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無駄遣いは? リバプール補強診断。過去5年の獲得選手を5段階でチェック。南野拓実の評価、近年の大失敗補強とは?

シリーズ:過去5年の補強診断 text by 編集部 photo by Getty Images

B評価(成功した補強)


【写真:Getty Images】


FW:南野拓実(日本代表)
生年月日:1995年1月16日
加入年:2020年冬
移籍金:850万ユーロ(約10.2億円)
通算成績:55試合14得点3アシスト

 南野拓実の獲得はリバプールからすると成功だったと言えるだろう。プレミアリーグでは通算4ゴールと活躍できたとは言い難いが、ローテーション要因として国内カップ戦で計9ゴールの活躍。2021/22シーズンのカラバオ・カップ、FAカップ優勝に大きく貢献した。

MF:チアゴ・アルカンタラ(スペイン代表)
生年月日:1991年4月11日
加入年:2020年夏
移籍金:2200万ユーロ(約26.4億円)
通算成績:69試合3得点5アシスト

 チアゴ・アルカンタラの獲得は近年のリバプールの補強戦略では珍しいタイプだ。というのも、彼のような既に選手として完成されている即戦力級の30歳手前の選手を獲得することはユルゲン・クロップ監督体制ではなかった。加入1年目はやや苦しんだが、2年目の2021/22シーズンにはプレミアリーグの強度にも適応し、公式戦39試合に出場した。

FW:ディオゴ・ジョタ(ポルトガル代表)
生年月日:1996年12月4日
加入年:2020年夏
移籍金:4470万ユーロ(約53.6億円)
通算成績:85試合34得点9アシスト

 リバプールは長らくサディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラーの3トップが不動のものとなっていたが、世代交代の意味も含めて20年夏に獲得したのがディオゴ・ジョタだった。デビューとなったアーセナル戦でゴールと華々しいスタートを飾り、2021/22シーズンはプレミアリーグで15ゴールと確実に結果を残している。

DF:イブラヒマ・コナテ(フランス代表)
生年月日:1999年5月25日
加入年:2021年夏
移籍金:4000万ユーロ(約48億円)
通算成績:29試合3得点1アシスト

 2020/21シーズンに起きたCBの怪我人多発によって21年夏に加入したのがイブラヒマ・コナテだ。プレミアリーグではフィルジル・ファン・ダイク、ジョエル・マティプに次ぐ3番手だったが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では決勝含め8試合に出場するなど加入初年度としては大成功の出来だった。スタメンの2人が30歳を過ぎたことを考えると2021/22シーズンはさらに出場機会の増加が見込まれる。

FW:ルイス・ディアス(コロンビア代表)
生年月日:1997年1月13日
加入年:2022年冬
移籍金:4700万ユーロ(約56.4億円)
通算成績:26試合6得点5アシスト

 ファビーニョやアンドリュー・ロバートソンでさえも加入から安定した出場機会を得るまでに時間を要したが、ルイス・ディアスがリバプールにフィットするスピードは“異常”だった。2021/22シーズン後半の活躍だけを切り取ればA評価でも良いのだが、サディオ・マネの後釜としての獲得だということを考えると評価するには時期尚早であり、現時点ではB評価としている。

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