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日本代表 2年前

三笘薫にはない武器を相馬勇紀は持っている。サッカー日本代表「当落選上よりさらに下」からの逆転W杯行きは可能なのか?【コラム/E-1サッカー選手権2022】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Shinya Tanaka

相馬勇紀に「必要不可欠なテーマ」



 先制弾でチーム全体が落ち着き、日本代表の攻撃は迫力を増していく。前半20分には22歳の大型FW町野修斗が山根視来のクロスにドンピシャヘッドで合わせて2点目をゲット。さらに2分後には西村拓真も巧みな反転シュートで3点目を叩き出す。これをお膳立てする縦パスを出したのも相馬。インサイドの位置に絞ってラストパスを出す器用さもアピールした。

 前半は西村がもう1点を追加し、4-0で終了。後半へ突入すると、10分にはダメ押しとなる5点目が入る。右サイドで山根がインナーラップし、水沼からパスを受けると、マイナスクロスをゴール前へ送った。ここに鋭く侵入してきたのが背番号16の相馬。理想的な形から自身2点目を蹴り込んだ。

「最初、水沼選手から直接もらおうと思ったんですけど、1つパスがつながった中、ファーで待たずにニアまで動き出したことでゴールにつながったと思います」と本人も手ごたえをつかんだ様子だった。

 格下だろうが、どんな相手だろうが、明確な数字を残すことは、今の彼に必要不可欠なテーマだ。前日のオンライン取材でも「(田中)碧や(三笘)薫は日本を勝たせているし、数字で示している。それが大事なんだと再認識させられた」と短期間で一気に森保ジャパンの中核に上り詰めた東京五輪代表の盟友たちに大きな刺激を受けたことを明かしていた。

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