FW:モハメド=アリ・チョ(U-21フランス代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2004年1月19日
21/22リーグ戦成績:32試合4得点1アシスト(アンジェ)
久保建英にとって右サイドのライバルとなるのはブライス・メンデスだけではない。フランス期待の逸材、モハメド=アリ・チョも見逃してはならない存在である。同選手は今夏、ベティス、セビージャ、マルセイユ、フランクフルトら数多くのクラブから興味を寄せられる中、「サッカー選手として成長するためにとても適している」とレアル・ソシエダ入りを決断し、1100万ユーロ(約13.2億円)の移籍金でスペインの地へとやって来た。
アリ・チョは7歳でパリ・サンジェルマン(PSG)の下部組織に加入し11歳までプレーした。その後、両親の仕事の都合で渡英し、エバートンの下部組織に入団。U-16イングランド代表としてもプレーした。そして2020年にエバートンを離れる決断をすると、プロの環境にいち早く慣れるために母国のアンジェに加入。そのわずか4ヶ月後にプロ契約を締結しており、2020/21シーズンはリーグ・アン21試合、昨季は同32試合に出場し4得点1アシストを記録した。
最大の武器はドリブルだ。左足の技術力に秀でているだけでなく、爆発的なスピード、さらに身長182cmという恵まれた体格から繰り出されるパワーがあるため、1対1はもちろんのこと数的不利な状況でも打開できる恐ろしさがある。そのプレースタイルから、アンジェのアカデミーダイレクター、アブデル・ブアザマには「アンジェのキリアン・エムバペだ」と称された。今後、決定力や戦術理解度がさらに伸びれば、エムバペのように世界を代表する怪物となれるはずだ。