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Jリーグ 2年前

谷晃生は何が変わったのか? サッカー日本代表落選を経て掴んだ成長。好調・湘南ベルマーレの堅守を支えるプレーの幅【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

納得のサッカー日本代表復帰。「高く跳ぶためには…」


【写真:Getty Images】



 先述した神戸戦ではビッグセーブでチームを救い、「個人的なところで言うと、しっかり我慢して対応できた。いいポジショニングでいい準備ができた」と手ごたえを語っていた。元々高く評価されているハイボール処理に加え、セービングやカバーリングもアップデートしている。湘南でのプレーを見れば、日本代表復帰も当然と言えるだろう。

 19日から始まるE-1サッカー選手権に向けて、谷は日本代表に合流する。海外組が招集できず、常連メンバーが外れた今回、GKには谷に加えて、大迫敬介と鈴木彩艶が選出。若い3人が切磋琢磨することになった。

「自分の中で限界を作らず、安定感のあるキーパーでいられるように。でも、できるだけ仕事の範囲を増やしていければと思います」

 東京五輪ベスト4、日本代表選出、J1残留、スタメン落ち、日本代表落選、そして復帰。谷はこの1年で酸いも甘いも味わってきた。

「高く跳ぶためには、思い切り低くかがむ必要がある」という言葉がある。今シーズンの谷は、低くかがんだ時期もあったが、今はまさに高く跳ぼうとしているところだ。前途有望な21歳の飛躍が楽しみで仕方ない。

(取材・文:加藤健一)

【了】

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