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消えた逸材…。レアル・マドリードで神童と呼ばれた5人の今。欧州王者に輝いたストライカー、偉大なる父を持ったフランスの才能も

シリーズ:かつての逸材は今 text by 編集部 photo by Getty Images

ルカ・ジダン(無所属)

Luca Zidane
【写真:Getty Images】


生年月日:1998年5月13日
在籍期間:2019年1月~2020年10月
レアル・マドリード通算成績:2試合4失点

 レアル・マドリードで下部組織からトップチームに上り詰めて公式戦にデビューするだけでも、多くのサッカー選手にとって決して容易なことではない。だがあまりにも大きすぎる父親の名前を背負うと、周囲からは物足りない印象を持たれてしまうものかもしれない。

 あのジネディーヌ・ジダン氏の次男であるルカ・ジダンは、父が現役選手としてプレーしていた幼少時にマドリー下部組織に入団。ポジションはGKを選択し、順調にステップアップを遂げていくと、2017/18シーズンには父親が監督を務めるトップチームに登録されることになった。
 
 GKというポジションの難しさもあり、なかなか試合に出場することはできなかったが、その年のリーガ最終節で待望のデビュー。翌年にも、一旦退任していた父親の監督復帰2戦目で先発起用された。だが結局マドリーでの公式戦出場は、この2試合のみとなる。
 
 翌年はセグンダ・ディビシオン(2部)のラシン・サンタンデールにレンタルされてレギュラーを務めたものの、チームは3部降格。マドリーとの契約は満了してラージョ・バジェカーノへ移籍することになったが、定位置は掴めないまま今年夏には退団し、現在はフリーとなっている。
 
 ジネディーヌ氏の息子は四兄弟であり、全員がマドリー下部組織で育った。ルカの兄である長男エンツォはトップチームで1試合に出場したあとスイスやポルトガル、フランスなどを渡り歩くキャリアに。弟の三男テオ、四男エルヤズは今もまだマドリー下部組織に所属している。

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