17位:アンドレ・オナナ(カメルーン代表/インテル)
【写真:Getty Images】
生年月日:1996年4月2日
市場価格:1500万ユーロ(約18億円)
20/21リーグ戦成績:20試合15失点(無失点9試合)
ラ・マシア(バルセロナの下部組織)育ちのアンドレ・オナナは、19歳でバルセロナを離れれることとなる。2015年に加入したアヤックスでは、在籍2年目にスタメンの座を確保し、UEFAヨーロッパリーグ(EL)準優勝に大きく貢献。アヤックスでプレーした212試合で192失点と見事な成績を残し、今夏に名門インテルへの完全移籍が決まった。
オナナ最大の武器はバルセロナとアヤックスで培った「キック」精度の高さだ。ショートパスとロングフィードを使い分け、安定したパス精度で自陣の深い位置からビルドアップに参加する。両足を遜色なく使えることから、相手の隙を突いた瞬時のパスも入れることができる。「キック」の数値は「86」と非常に高い数字を叩き出し、ランキングでは4番目に高い数字となった。
現在26歳とまだまだ若いが、EL決勝などの国際大会での経験は豊富で、「メンタル」の強さも兼ね備えている。守備範囲も非常に広く、この「メンタル」の強さを活かした積極的な飛び出しで何度も相手のチャンスを防いできた。また、空中戦にも強く、「ハイボール」への対応は安定しており、守備時のセットプレーではオナナがいれば問題ない。
積極的なチャレンジで時折危なっかしい場面を作り出してしまうことがあるが、まだ若いため、向上の余地は十分ある。「キック」精度や「メンタル」の強さは、同世代では抜きん出てているため、冷静さを身につければワールドクラスのGKになることは間違いないだろう。