13位:ダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)
【写真:Getty Images】
生年月日:1990年11月7日
市場価格:1500万ユーロ(約18億円)
20/21リーグ戦成績:26試合32失点(無失点9試合)
アトレティコ・マドリードの下部組織出身のダビド・デ・ヘアは19歳でトップデビューを果たす。翌年に正GKを務めていたセルヒオ・アセンホからポジションを奪取し、在籍2年目で公式戦49試合に出場する活躍を見せた。2011年にはマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれ、新天地でもすぐさまポジションを確保。これまでチームの多くのタイトル獲得に大きく貢献し、FIFA FIFProワールド11に選出されるなど個人としても見事な成績を残している。
デ・ヘア最大の武器は並外れた「反射神経」の良さだろう。身長189cmと大柄な体格ながら、至近距離からのシュートにも対応でき、この「反射神経」を活かした高い「セービング」技術で、これまで幾度となくチームの危機を救ってきた。「反射神経」の数値は「94」と全GKの中でもダントツの数値であり、年齢を重ねるごとにそのスキルに磨きがかかっている。「セービング」も「90」と非常に高く、ジャンルイジ・ドンナルンマに次ぐ2番目に高い数字となっている。
常に相手選手の動きをギリギリまで観察することで、デ・ヘアは最適な「ポジショニング」が取れ、どのようなシュートでも瞬時に反応することができるのだ。また、UEFAヨーロッパリーグ(EL)などの大舞台でプレーした経験から「メンタル」も強くなり、20/21シーズンの「77」という数値から「83」まで伸びている。
そのデ・ヘアは、ユナイテッド在籍11年間で165回のクリーンシートを記録しており、ピーター・シュマイケルが記録したクラブ最多の180回に近づいてきている。近年はチームの守備があまり安定していないことから、クリーンシート数が減っているが、守備力が強化されれば記録更新は夢ではない。