9位:浦和レッズ
【写真:Getty Images】
監督:リカルド・ロドリゲス
前半戦成績:3勝9分5敗(14位)
シーズン開幕前の期待感はかなり大きかったが、今のところその期待を裏切っていると言わざるを得ない。開幕2連敗スタートを切ってしまい、その後もなかなか浮上のキッカケを作れず。ここまでリーグ最多の引き分けを記録しているなど、勝ち切れない試合が続いている。
失点は決して多くない。ジョアン・ミレッ新GKコーチの下で西川周作のクロス対応が良化しており、CBアレクサンダー・ショルツは抜群の存在感を発揮。酒井宏樹は怪我がちなのが難点だが、ピッチに立てばさすがの対応を見せている。犬飼智也が離脱している中、ショルツと岩波拓也にかかる負担が大きいのは気になるところだが、守備に関してはおおむねポジティブに捉えていいだろう。
最大の問題は攻撃面でのストロングポイントがあまりにも少ない点で、引き分けが多い原因とも言える。ダヴィド・モーベルグはまずまずの結果を残しているが、キャスパー・ユンカーは怪我の影響もあって得点数が伸びておらず、小泉佳穂や江坂任は期待値を下回っている。強固な守備が崩壊しなければ残留はまず間違いないが、このままでは大きく勝ち点を伸ばすことは難しい。新加入FWリンセンのフィットに時間がかかるようだと、下位に沈むことになるだろう。