10位:FC東京
【写真:Getty Images】
監督:アルベル
前半戦成績:7勝4分6敗(7位)
開幕節の川崎フロンターレ戦こそ落としたが、その後は堅い守備をベースに勝ち点を積み上げ、一時は4位につけた。しかし、5月に入りまさかの3連敗。2連勝中で迎えた6月最初の2試合でも連敗と、なかなか安定した戦いを披露できていないのが現状だ。
新加入GKヤクブ・スウォビィクの貢献度は高く、CBの森重真人と木本恭生のコンビは比較的安定している。また豊富な運動量を持つ安部柊斗、推進力とパワーのある松木玖生、バランス感覚に秀でた青木拓矢のいる中盤も面白い。前線はアダイウトン、ディエゴ・オリヴェイラ、永井謙佑のそれぞれが、持ち味をまずまず発揮している。
課題は湘南ベルマーレやサガン鳥栖のようなコンパクトで強度の高いチーム相手だと崩れやすくなってしまうこと。アルベル監督の目指すスタイルを確立中なため組織の完成度はそこまで高くなく、とくにアンカーの動きを封じられると手詰まり状態になってしまう傾向にある。また、小川諒也の抜けた左SBの穴埋めがスムーズにいくのかも、今後に向けた不安要素だ。