11位:アビスパ福岡
【写真:Getty Images】
監督:長谷部茂利
前半戦成績:4勝7分6敗(13位)
8位と躍進した昨季よりは落ちるかもしれないが、降格の可能性は今のところ低そう。ここまであげた6勝のうち実に5勝が1点差でのもので、引き分けもリーグ3位タイの8つを数えるなど、手堅く勝ち点を積み重ねることができている。
やはり守備陣の頑張りが大きい。連動したハイプレスと球際の強さがこのチームの長所だが、たとえプレスを剥がされても、奈良竜樹やドウグラス・グローリが最後のところでは簡単にやらせていない。ただ、5月まで2回しかなかった複数失点が直近5試合だけで3回あったのは気になるところ。ここから再び立て直せるか注目だ。
失点数リーグ最少にも関わらず、得失点-2となっている事実からも分かる通り、課題は昨季と同じ攻撃力だ。ここまで山岸祐也は5点を奪っているが、ファンマ・デルガドと渡大生は1点、期待されたルキアンは3点と物足りない。もちろん得点力不足は前線の選手だけの問題ではないが、ここが改善すればもっと上にいけるだけに、もったいない現状となっている。