5位:川崎フロンターレ
【写真:Getty Images】
監督:鬼木達
前半戦成績:10勝3分4敗(3位)
3連覇への道のりは想像以上に厳しい。圧倒的だった昨季などに比べると、明らかに安定感は落ちている。第9節の横浜F・マリノス戦(2-4)や第6節セレッソ大阪戦(1-4)、第15節湘南ベルマーレ戦(0-4)と、王者らしくない負け方を喫することも、今季は目立ってしまっている。
ジェジエウや登里享平の離脱は痛手だが、代役の車屋紳太郎と佐々木旭はともに奮闘。谷口彰悟と山根視来の日本代表戦士もさすがの存在感を見せつけている。しかし、気になるのは中盤の強度が低下傾向にあること。怪我から復帰した大島僚太がアンカーに入ったことで攻撃面でのクオリティは上がったが、それが必ずしも勝点に繋がっていないというのが苦しいところだ。守田英正、田中碧、そして旗手怜央の移籍がここにきて響いてきたと言わざるを得ず、それが上記した大量失点での敗戦の原因にもなっている。
昨季のMVP&得点王であるレアンドロ・ダミアンの不調もチームにとってはマイナス要素と言えるだろう。また、らしくないボールの失い方をする場面も昨季などに比べれば増えている。低い位置でロストすれば当然パスワークを支えている即時奪回は活きないため、苦戦を強いられる。それは第15節の湘南戦で痛感したはずだ。そうした部分が改善されなければ、トップ3入りを逃す可能性は大いにある。