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かつての逸材は今…。マンUで神童と呼ばれた5人の現在。17歳で2試合連続決勝ゴールを決めた男、ファギーやルーニーも認めた天才

シリーズ:かつての逸材は今 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ラヴェル・モリソン(無所属/ジャマイカ)

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【写真:Getty Images】


生年月日:1993年2月2日
在籍期間:2009年7月~2012年1月
マンチェスター・ユナイテッド通算成績:3試合0得点0アシスト

 後にマンチェスター・ユナイテッドのトップチームで活躍する同年代のポール・ポグバやジェシー・リンガードらの誰よりも才能があったと言われているのがラヴェル・モリソンだ。彼らと共にFAユースカップ優勝を経験すると当時の監督であるアレックス・ファーガソンやチームの顔のウェイン・ルーニーはその才能を褒めちぎった。

 しかし、素行不良が相次ぎ、裁判沙汰にもなるなどチームの和を乱す存在としてメディアを賑わせた。その結果、正式にユナイテッドのトップチームに昇格することがないまま、12年1月にウェストハムへと放出された。その後も自身の居場所を作ることに苦労し、5つの国、計12のチームを渡り歩いている。

 その中で最多の37試合に出場したのが直近の2021/22シーズンに所属していたダービー・カウンティだ。かつて自身の才能を認めていたルーニーがトライアルに誘い、見事契約を勝ち取ったのだった。同シーズンのダービーは破産に伴い勝ち点-21という絶望的な状況に陥っていたのにも関わらず、シーズン最終盤まで残留争いを繰り広げており、チームの中心選手として活躍した。1シーズンでモリソンが30試合以上に出場したのは彼のキャリアで初のことであり、ルーニーの下で選手として、そして人間的にも成長したのだった。現在はダービーとの契約満了に伴い無所属となっているが、直近でチャンピオンシップでも活躍できることを証明しており、新たな所属先が決まるまでには時間をあまり必要としないだろう。

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