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若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回はACミランで大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消した5人の選手の今を紹介する。(在籍期間、通算成績は『transfermarkt』を参照)
FW:アレシャンドレ・パト(オーランド・シティ/元ブラジル代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1989年9月2日
在籍期間:2007年8月~2013年1月
ACミラン通算成績:150試合63得点18アシスト
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10年前にアレシャンドレ・パトが現在のようなキャリアを歩むことを誰が予測できたのだろうか。17歳でトップチームデビューを果たしたインテルナシオナルで台頭し、07年夏にACミランへと移籍。2年目の2008/09シーズンからは3季連続でセリエA二桁得点を記録するなどそのままミランのエースに定着するものかと思われた。
しかし、2010/11シーズンに肉離れの大怪我を負うとそこから負傷離脱を繰り返した。毎シーズン5回ほどの離脱をする中でコンディションを落とし、13年冬に母国のコリンチャンスへと移籍した。その後はトップパフォーマンスに戻すことができず、2015/16シーズン後半はチェルシー、2016/17シーズンはビジャレアルに所属する形で欧州へと復帰したがどちらのクラブでも結果を残すことができなかった。
二度目の欧州移籍が失敗となり、天津権建、サンパウロを経て21年2月に現在も所属するMLSのオーランド・シティに加入。1年目は怪我の影響で公式戦4試合の出場に留まったが、2年目の2022シーズンは負傷離脱なくここまで公式戦19試合で4得点3アシストを記録している。かつてのスピードは度重なる怪我の影響で失われてしまったが、足下の技術は錆びついておらず、ツーシャドーの一角でセカンドストライカー的な役割を担っている。