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西村拓真、3試合連発で絶好調の要因とは? 過去との比較で見えた共通項、横浜F・マリノスで輝けるワケ

text by 編集部 photo by Yokohama F.Marinos

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西村拓真
【写真提供:横浜F・マリノス】



西村拓真、横浜F・マリノスで好調の理由とは?

 横浜F・マリノスは6日に明治安田生命J1リーグ第20節でサンフレッチェ広島と対戦する。



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 前回対戦時は広島のハイプレスに苦しみ、0-2で結果も内容でも完敗に終わった。5日の練習後にオンラインで取材に応じたマリノスのFW西村拓真は「絶対僕たちのホームで前回の悔しさを晴らせるようにしていきたい」と広島相手のリベンジに強い意欲を示した。

 広島に対して「とてもアグレッシブなチーム」や「守備が堅いチーム」という印象を持っている西村が、前回対戦時に苦しめられたハイプレスに関しては「他の試合を見ているとあまりそういうイメージはない」という。

 今季2度目の対戦で相手が前回と同じ戦い方をしてくるかは不透明。だからこそ「僕らのサッカーをやれれば、間違いなく崩せる。相手はありますけど、自分たちに集中してやっていきたいです」と西村は語る。

 1試合で12キロ近く走りきるタフさだけでなく、抜群の決定力も発揮している背番号30は絶好調だ。今季新加入ながらトップ下で定位置を確保する勢いがあり、リーグ戦では14試合出場7得点と結果も出ている。

 マリノスではチーム内に7得点を挙げている選手が3人いるなど、今季もハイレベルな競争が繰り広げられている。その中で「少しずつ自信が生まれてきている。やるべきことをやれれば結果がついてくる」と手応えをつかみつつある西村は、広島戦でも攻守両面でキーマンになるだろう。

 過去と比較しても、いい流れの中にいるのは間違いない。西村がJ1でキャリアハイの11得点を挙げた2018年は、当時所属していたベガルタ仙台で3-4-2-1のセカンドトップとして活躍していた。一方、ゴール数が伸び悩んだ昨季や一昨季は2トップの一角やウィングとしての起用が多かった。

 今季のマリノスではトップ下が主戦場となり「2列目からの方が僕の特徴を出せている」という実感を得ている。強みでもある「どんどん前向きなアクションを起こすこと」を意識しやすい2列目中央での起用が完全にハマった。

「(最前線と2列目の)両方できるのがベストですけど、今は2列目からの方が相手の脅威になれているのかなと思いますし、チームにとっても少しずつプラスアルファになれているんじゃないか」

 今季、西村はリーグ戦906分間の出場で7得点を奪っている。これは約129分に一度ゴールネットを揺らしている計算になる。一方、キャリアハイの成績を残した2018年はリーグ戦1542分間の出場で11得点。こちらは約140分に1得点を挙げていたことになる。

 こうした単純な数字の比較でも明らかなように、プロ入り後最高のペースでゴールを量産していながら「まだまだ足りないなと思いますし、毎試合成長していくことが大事」と西村の貪欲さは天井知らずだ。

 縦横無尽に動き回りながらゴールに向かっていく特徴にマッチした役割を与えられ、結果を残すことで自信を深めているトリコロールの背番号30の勢いはとどまることを知らない。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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