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Jリーグ 2年前

サッカー日本代表入りへ高まる期待。22歳の長身FW町野修斗、ゴール量産の理由。なぜ湘南ベルマーレは「守る側として嫌」なのか【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第19節、湘南ベルマーレ対名古屋グランパスが2日に行われ、0-0の引き分けに終わった。4勝1敗1分と好調を維持する湘南を牽引するのは、その間に6得点を挙げている町野修斗だろう。サッカー日本代表入りへの期待も高まる長身FWは、攻撃のリズムを生み出している。(取材・文:元川悦子)


「湘南ベルマーレの攻撃をけん引している」背番号18

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【写真:Getty Images】

「J1・5位を狙う」という大きな目標を掲げながら、湘南ベルマーレは今季の開幕から8試合未勝利という苦境に直面した。4月17日のガンバ大阪戦でリーグ戦初白星を飾ったものの、そこから再び4戦未勝利。山口智監督も1勝の難しさを切々と感じていたはずだ。

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 しかしながら、5月21日に残留争いのライバル・ヴィッセル神戸を撃破してから風向きが大きく変化する。J1王者・川崎フロンターレを4-0で粉砕し、直近2戦ではFC東京と京都サンガに連勝。18試合終了時点で15位まで順位を上げてきていた。

 その立役者は、今季8ゴールと勢いに乗る22歳のエース・町野修斗だ。大阪・履正社高校から2018年に横浜F・マリノス入りした後、翌2019年にギラヴァンツ北九州へレンタルされ、2シーズンプレー。2021年から湘南に完全移籍してきたプロ5年目の大型FWだ。

「日本人では上田綺世に次ぐ2番目の得点を取っている選手で、背後の抜け出しや前線の起点になるプレーで湘南の攻撃をけん引している。非常にアグレッシブにチャレンジする姿勢がすごくいい」と日本代表の森保一監督も前向きに評価。7月19日に開幕するEAFF E-1サッカー選手権の有力候補と目されるまでになった。

 昨季からの最大の課題だった「確固たる得点源」が生まれたことで、湘南は勝ち点を積み上げられるようになってきた。その流れを持続すべく、7月2日の名古屋グランパス戦に勝って3連勝したかった。

 同じ3-1-4-2の布陣を採るチーム同士の一戦は、序盤から湘南が主導権を握った。田中聡のロブパスを瀬川祐輔が積極果敢に狙った開始3分の決定機を皮切りに、彼らは得点への意欲を強く押し出した。特に町野と瀬川の2トップ、右インサイドハーフの池田昌生、右ウイングバックの石原広教のユニットが絡んだ攻めには迫力と厚みが感じられた。

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