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Jリーグ 2年前

背番号7と背番号39。サンフレッチェ広島で輝く2人の“新戦力”。スキッベ新監督の下で残すインパクトとは?【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

一貫するメンバー起用と意図の共有



 前線にこれほど優れたタレントがいると分かっているからこそサンフレッチェが積極的に仕掛け、試合の中で何かを起こそうとすることができるのは間違いない。アビスパ戦でも開始から前がかりで動きが良く、ボールを素早く巧みに前方へ進め、前から積極的にプレスをかけ、福岡は常に後手に回らざるを得なかった。スキッベのメンバー起用が一貫していることもあり、選手たちはお互いの動きやボールを持っている際の意図について明確に理解し共有し合うことができている。

 アビスパに同点ゴールを許しても、広島は落ち着きを失うことなく自分たちの任務を遂行し続けた。選手たちは目的意識をはっきりと一致させており、スキッベの望むプレーのやり方を全面的に支持していることが明らかだ。

「素晴らしいことだと思っています。チームには明日休みを与えましたが、それに値するパフォーマンスだったと思っています」と指揮官はリーグ戦4連勝を収めたあとに話していた。

「次の対戦相手であるG大阪が明日試合をやるということなので、自分たちはゆっくりと対戦相手を見ながら次の準備を進めたいと思います」

 新監督の就任1年目がうまく噛み合っていないガンバにとっては好ましい状況ではない。紫の矢で撃ち抜かれる次の相手となりたくなければ、片野坂知宏監督のチームは万全の力を発揮できる必要があるだろう。

(取材・文:ショーン・キャロル)

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