MF:アレクサンドル・ゴロビン(ロシア代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1996年5月30日
21/22リーグ戦成績:27試合3得点4アシスト
南野拓実の適性は中央にあるが、4-2-3-1をベースとするモナコでは左サイドハーフでの起用も十分にあり得るだろう。その場合、同選手のライバルとなるのがロシア代表のMFアレクサンドル・ゴロビンだ。母国開催となった2018年のワールドカップで活躍して評価を高め、同大会終了後に3000万ユーロ(約36億円)の移籍金でモナコにやって来た実力者である。
ゴロビンはすでにモナコで4シーズンを過ごしており、変わらず主力としてプレーしてきた。2020/21シーズンは怪我により前半戦をほぼ棒に振ってしまったが、リーグ・アン史上初のロシア人ハットトリック達成者となるなど、戦列復帰後に目覚ましい活躍をみせ、最終的にモナコ加入後キャリアハイとなるリーグ戦5得点9アシストを記録していた。2021/22シーズンはリーグ戦27試合で3得点4アシスト、ヨーロッパリーグ(EL)で7試合3アシストをマークしている。
得点力やオフ・ザ・ボールの動きに関しては南野に分があるとみてよさそうだが、足元のテクニックやドリブル技術、パススキルはゴロビンが上回っていると言っていい。またゴロビンは運動量豊富で、守備にも大きく貢献できる選手である。サイドに適性があるとは言い難い南野が、このロシア人からポジションを奪うのは容易ではないだろう。ただ、ゴロビンに関してはニューカッスルが獲得を熱望しているとの報道もあるので、今後の動向には注目する必要がありそうだ。