2位:ウェイン・ルーニー
【写真:Getty Images】
生年月日:1985年10月24日
移籍金:3700万ユーロ(約53億円)
在籍期間:04年夏~17年夏
リーグ戦成績:393試合183得点108アシスト
“ワンダーボーイ”と呼ばれた有望な若手選手が大きすぎる期待に応えきれない例もサッカー界には枚挙にいとまがないが、この男は違った。ウェイン・ルーニーのキャリアはまさにデビュー当初に想像された通りのものとなった。
エバートンでデビューを飾り、当時のプレミアリーグ最年少得点記録も更新したのはまだ16歳の時。イングランド代表にも当時最年少の17歳でデビューし、18歳で出場したユーロ2004でも活躍したルーニーが、英国の盟主として隆盛を誇っていたユナイテッドへ移籍するのは当然の流れだった。
その後の活躍ぶりは説明不要だろう。長年にわたってユナイテッドの象徴的存在となり、数多くのタイトル獲得に貢献。個人としてもクラブ歴代最多得点、プレミアリーグ通算得点数歴代2位、イングランド代表歴代最多得点など輝かしい実績を残した。
だが少々意外なのは、これほどの得点記録を残しながらも得点王のタイトルを獲得した経験は一度もないことだ。プレミアリーグで他の年なら得点王に手が届いてもおかしくない「27点」や「26点」を挙げたシーズンもあったが、それぞれロビン・ファン・ペルシ、ディディエ・ドログバが爆発した年と重なってしまったのは不運だった。