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【写真:Getty Images】
イングランド代表を撃破した決勝ゴール
ちょうど20年前の2002年6月21日、サッカー界の歴史に残るゴールのひとつが日本の地で生まれた。ブラジル代表FWロナウジーニョが日韓ワールドカップでイングランド代表を葬り去った直接フリーキック弾だ。
当時22歳のロナウジーニョはすでにブラジル代表の主力ではあったとはいえ、より強い存在感を放っていたのは全盛期のロナウドやリバウドなど。欧州での実績もまだパリ・サンジェルマンでの1年目を終えた段階であり、ロナウジーニョがバルセロナで頂点を極めるのはもう少し先のことだ。
だが、そのロナウジーニョがブラジル代表の次期エースとして国際舞台で強い印象を残したのが2002年日韓ワールドカップ。特に準々決勝のイングランド戦だ。
エコパスタジアムで行われた試合はマイケル・オーウェンのゴールでイングランドが先制したが、前半終了間際にリバウドが決めて同点。そして後半立ち上がりの50分、敵陣内右サイドでのFKでロナウジーニョがキッカーに立つと、クロスを上げるとしか思えないような助走とフォームから放たれたボールがGKデイビッド・シーマンの意表を突くループ気味のシュートとしてゴール左上隅の絶妙なコースを捉えた。
この試合では退場処分も受けたロナウジーニョだが、決勝で復帰を果たしてブラジル代表の世界制覇に貢献。個人としてもそこから、稀代のテクニックと創造性を持つファンタジスタとして輝かしいキャリアを歩んでいくことになった。