ラージョ・バジェカーノ
【写真:Getty Images】
21/22シーズン順位:12位
監督:アンドニ・イラオラ
基本フォーメーション:4-2-3-1
21/22シーズンに3年ぶりのラ・リーガ昇格を果たしたラージョは、12位でフィニッシュ。アンドニ・イラオラ監督の下で残留に成功した。コパ・デル・レイではクラブ史上初のベスト4に進出。マルセロ・ビエルサの影響を受けているこの39歳の青年監督の戦術は、ラ・リーガで注目を集めた。
その戦術とは、最短距離でゴールに迫る速攻だ。イラオラ監督は、自陣でのゲームの組み立てに重きを置かない。求めるのは、いかに早く敵陣までボールを運び、迅速に相手DFを破るかということ。そのため、後方からロングボールを送り、サイドを一気に駆け上がる。だが、それだけでは決定的なチャンスを作れない。そこで、ピッチ上のあらゆる場面に顔を出し、タスクを振るっているのが、トップ下のオスカル・トレホだ。
ボールサイドや相手DF間に常に顔を出し、あらゆる攻撃をサポートするこの男の存在によって、ラージョの攻撃が成り立っていると言っても過言ではない。だが、ゲームの組み立てにまで関与するため、トレホ一人では全てをカバーすることは難しい。イラオラ監督は4-2-3-1や4-1-4-1を採用するため、同選手の横に久保建英が入ることが出来れば、攻撃の活性化が見込めるはず。加入するとなれば、活躍するチャンスは大いに期待できるだろう。
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