エスパニョール
【写真:Getty Images】
21/22シーズン順位:14位
監督:ディエゴ・マルティネス
基本フォーメーション:4-2-3-1(グラナダ在籍時)
久保建英が在籍した19/20シーズンにマジョルカを率いた指揮官、ビセンテ・モレノ監督は2020年に共に降格したエスパニョールの監督に就任。ラ・リーガに復帰した21/22シーズンはトップ下の選手を中心としたショートカウンターを展開し、チームを残留に導いたが、シーズン終了前の2022年5月に解任となった。
来季からは、19/20シーズンにグラナダを史上初のUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場に導いたディエゴ・マルティネスの就任が決定した。同シーズンにマルティネスが行っていたのは、堅守速攻だ。4-2-3-1を基本フォーメーションとし、ボランチを含めた後ろ6選手は守備、前線4人は攻撃と役割を明確に分けた戦術を採用していた。
同様の戦術をエスパニョールでも行うのであれば、久保に間違いなくハマるだろう。守備のタスクが少なく、前線で受け手にも出し手にもなれる日本代表MFは、攻撃のカギを握る選手になれるはずだ。トップ下では10番のセルジ・ダルデル、右サイドでは30歳のアドリアン・エンバルバとポジションを争うことになるが、久保が引けを取るほどの選手達ではない。定位置さえ確保できれば、同クラブでの活躍は十分にあり得る。