監督
【写真:田中伸弥】
森保一
パラグアイ代表戦
評価:A
パラグアイ代表をほとんど寄せ付けず4-1で勝利。最後までゴールを狙い続ける姿勢は、この試合でもハッキリと示されていた。また、原口元気と鎌田大地のインサイドハーフ起用が大当たりし、伊藤洋輝は左サイドバックで非凡なパフォーマンスを披露するなど、勝利以外にも多くの収穫を得ることができた。
ブラジル代表戦
評価:C
0-1とスコアだけ見れば僅差だが、内容は完敗。守備陣は奮闘したが、伊東純也頼みの攻撃は機能せず、優れた能力を持つ古橋亨梧を活かす術を用意できていなかった。三笘薫投入前にエデル・ミリトンを右SBに回され、その後ミリトンに三笘が封じられるなど、チッチ監督との力の差も明らかだった。先述した通りスコアだけを見れば大差ないが、まだまだ世界との差は大きい。
ガーナ代表戦
評価:B
攻撃時4-3-3、守備時4-2-3-1となるシステムでガーナ代表を苦しめた。後半にはわずかではあったが、3バックを試した。伊東純也、前田大然の投入も当たった。ガーナ代表のパフォーマンスが低かっただけに何とも言えない部分があるのは事実だが、久保建英のインサイドハーフ起用の是非など、今後に向け見えてきたものは少なからずあったのではないだろうか。
チュニジア代表戦
評価:C
6月シリーズ最後のゲームで最低最悪のパフォーマンス。3失点は選手個々のミスによる部分が大きいが、南野拓実の左ウィング起用がやはり機能せず、使い続けた遠藤航が完璧に狙われてバランスが崩れるなど、準備の段階でチュニジア代表を下回っていたのは明らかである。試合中の修正力も皆無に等しく、今回もワールドカップ・ベスト8入りは絶望的と言わざるを得ないか。
【了】