MF
【写真:Getty Images】
鎌田大地(背番号9)
パラグアイ代表戦:フル出場
評価:A
慣れているとは言い難いインサイドハーフで出場し、見事に躍動した。ポジショニングセンスはやはりピカイチで、何度か良い位置でボールを引き出しては創造性溢れるパスで相手守備陣を脅かし、ヌルヌルとしたドリブルからもチャンスを作り出した。そして42分には堂安律のクロスを頭で合わせゴールネットを揺らすなど、目に見える結果も手に。A評価以外はあり得ないだろう。
ブラジル代表戦:HT IN
評価:B
原口元気に代わり後半よりピッチに立っている。躍動したパラグアイ代表戦のようにゴール前でアイデア溢れるプレーを見せる機会はなかったが、中間ポジションに入り込んでボールを引き出し、なんとかタメを作ろうという意図を感じさせていた。カウンターのチャンスでアリレザ・ファガニ主審のブロックに遭ってしまったのは非常に悔やまれる。
ガーナ代表戦:出場なし
チュニジア代表戦:60分 OUT
評価:B
パラグアイ代表戦と同じくインサイドハーフで先発出場。いたるところに顔を出してボールをよく引き取り、巧みにキープしては捌く姿が目立っていた。最大のハイライトは35分だろう。伊東純也の完璧なクロスからフリーでボレーシュートを狙うも、まさかの空振り。決めていれば試合展開は大きく変わっていたかもしれず、悔やまれる結果となった。
遠藤航(背番号6)
パラグアイ代表戦:HT OUT
評価:A
パワフルな縦への推進力、対人戦の強さ、攻から守への切り替えの早さ、そして読みの鋭さと、全てがパーフェクトだった。次のブラジル代表戦を見据えてかハーフタイムでの交代となったが、45分間だけでも特別な存在感を示したのは、さすがと言ったところだろうか。改めて、森保ジャパンに不可欠なピースであることを証明した。
ブラジル代表戦:フル出場
評価:B
守備ではさすがの存在感を示した。強力なブラジル代表相手にも球際ではそう簡単に負けず、サイドバックのカバーも的確に行って最終ラインをサポート。77分にはPKを献上したが、決して責められないプレーだった。一方、攻撃ではいつもより苦戦。ブラジル代表に狙われることが多く、危険なボールロストからカウンターのチャンスを与えることもあった。
ガーナ代表戦:69分 OUT
評価:A
3試合連続のスタメン出場を果たし、いつも通り安定感あるプレーで中盤の質を高めた。アスリート能力の高いガーナ代表相手にもフィジカルで劣ることは全くなく、何度もそのパワーと読みの鋭さを活かして攻撃の芽を摘み取っていた。疲労を考慮してのことか、後半途中で交代となったものの、それまでの存在感は抜群だったと言っていいだろう。
チュニジア代表戦:フル出場
評価:B
4試合連続でスタメン出場。鋭い出足でボールを奪い取ったり、優れた危機察知能力を発揮して危ないエリアへすぐカバーに回ったりと、守備ではさすがの対応を見せていた。しかし、この試合ではビルドアップ時のウィークポイントを露呈。チュニジア代表に完璧に狙われてしまい、ボールロストすることが非常に多かった。評価はC寄りのBといったところだ。
原口元気(背番号8)
パラグアイ代表戦:61分 OUT
評価:A
豊富な運動量を武器に中盤の質を高めた。守備時にはボールホルダーへの鋭く粘り強い寄せで攻撃の芽を摘み取るだけでなく、山根視来のカバーも怠らず。攻撃面では36分に浅野拓磨、60分に三笘薫のゴールをそれぞれアシストと、目に見える結果を残した。ロシアワールドカップ後、最もパフォーマンスレベルが高かったと言っても過言ではない。MOM候補の1人だ。
ブラジル代表戦:HT OUT
評価:B
守田英正のコンディション不良があり、パラグアイ代表戦に続きスタメン入りを果たした。攻撃面では目立つプレーがなかったが、ディフェンス時はさすがの粘り強さを発揮。14分にはファウルこそ取られたが、ネイマールに対し激しいタックルを見舞うなど気持ちの入ったプレーを見せた。前半のみで交代とはなったが、内容は決して悪くなかった。
ガーナ代表戦:出場なし
チュニジア代表戦:HT OUT
評価:B
インサイドハーフとして先発出場。中間ポジションを取り、良い形でパスを引き出すシーンが数回あった。右サイドに張る伊東純也との連係も悪くなく、39分にはシンプルなワンツーから相手を崩していた。しかし、守備ではややプレッシングの甘さを露呈。総合的に可もなく不可もなくといったまま、ハーフタイムでベンチへ下がっている。
田中碧(背番号17)
パラグアイ代表戦:61分 IN
評価:A
攻守において躍動していた原口元気に代わり61分から出場。その直後にミドルシュートを放ち、以降は中盤で落ち着いてパスを捌きながら攻撃のリズムを生み出すなど、うまく試合に入ることができていた。そして85分には強烈な右足ミドルからチームの4点目をゲットしている。
ブラジル代表戦:81分 OUT
評価:B
豊富な運動量を武器に、ネイマールらに必死に食らい付いた。また、前半には南野拓実と連係しながら左サイドを飛び出しているなど、攻められる展開の中で勇気を持ってゴールに向かう姿勢も示していた。しかし、ブラジル代表の激しく鋭いプレッシャーを受けて危険なパスミスを犯してしまうことも。世界のトップと戦う中で、いつも通りのプレー精度とはいかなかった。
ガーナ代表戦:69分 IN
評価:B
遠藤航に代わり、69分からアンカーとして出場。それほど目立つようなシーンはなかったが、守備に重点を置いてプレーし、遠藤のいない中盤をしっかりと引き締め、相手に追加点を与えなかった。また、攻撃でも所々アクセントを加えていた。
チュニジア代表戦:HT IN
評価:C
原口元気に代わって後半から出場するも、存在感はほぼなかった。相手のしっかりとした守備を前に細かなパスミスが見られるなどらしくないプレーぶりで、攻撃のリズムは変えられず。守備でも抜群の強度を示したとは言い難く、ただただ微妙なパフォーマンスだった。
柴崎岳(背番号7)
パラグアイ代表戦:出場なし
ブラジル代表戦:81分 IN
評価:出場時間短くなし
1点ビハインドという難しい状況の中でピッチイン。味方へシンプルにパスを渡し、反撃に繋げようとしていた。
ガーナ代表戦:フル出場
評価:B
今シリーズ初スタメン。序盤は積極的にゴール前へ顔を出し、14分には山根視来からのクロスをヘディングシュートしている。その後は中盤で落ち着いてパスを捌き、前を向ければ積極的に前線へボールを供給。前の選手を活かそうとする意識の高さをうかがわせた。しかし、やや消えている時間もあったのは事実。アピール成功とは言い難かったか。
チュニジア代表戦:出場なし