三笘薫・久保建英・堂安律を使うべき
だがパラグアイ代表とガーナ代表にプレゼントしてしまった失点は不安を感じさせるものではあったし、吉田麻也にとって悪夢となったチュニジア代表戦の後半にも守備面で心配な場面が何度か出てきてしまった。本番ではこういった自滅的ミスは許されない。グループEで戦う270分間の中ではわずかな失敗すら致命的な結果を生むことになりかねない。
一方で攻撃面では、今回の各試合を通して、日本代表は前線の強力な武器を活用することに全力を注いでいくべきであることが示された。私自身としては、森保監督にとって無難な選択肢である南野や浅野、伊東ではなく、ボール扱いに創造性を発揮できる三笘、久保、堂安を使っていくべきだと思う(伊東はインパクトをもたらす交代選手として使いたい)。
雨の大阪でチュニジア代表に敗れ、6月シリーズは尻すぼみに終わった。だが1試合悪かったことを過度に立てる必要はない。日本代表が積極的にボールを持つスタンスから相手に仕掛けていく姿勢を見せ、守備面での致命的なミスを避け、デュエルに物怖じしない戦いを続け、そしてもちろんどんなチームにも必要となる多少の幸運にも恵まれたとすれば、11月にも戦えるチャンスは十分に出てくるはずだ。
(文:ショーン・キャロル)
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