「一対一のところは強豪相手にやれる」
パラグアイ代表戦とガーナ代表戦では、攻撃陣においては森保監督の手元に豊富な選択肢があることが見て取れた。堂安律も鎌田大地も三笘薫もファイナルサードでそれぞれ確かな力を披露し、中盤を支配した遠藤航も改めてチームにとって欠かせない存在となっていることを印象付けた。
シュトゥットガルトの男はパラグアイ戦4日後のブラジル戦でも粘り強い戦いぶりを見せてくれた。ネイマールらを擁する相手に対し、日本のチーム全体がフィジカルで意欲的に勝負する姿勢を見せたことが非常に印象的な試合だった。日本代表がトップレベルの相手を苦しめるためにはそういった気概こそが絶対に不可欠であることを、遠藤自身も試合後に強調していた。
「一対一のところは日本代表も強豪相手にやれると思います。相手も嫌がっていたし、しつこさは日本らしさでもある。ブンデスでもこだわってやってきたことを出せた。ワールドカップに向けても、そこが重要なのは間違いないと思います」
神戸で行われたガーナ代表戦でもその激しさを見せることはできていた。フレンドリーマッチらしからぬ雑な試合でタックルが飛び交う中、南野拓実も接触プレーを躊躇せず勝負していた選手の一人であったのは喜ばしいことだった。久保建英はついにA代表での初ゴールを記録し、伊東純也と前田大然も交代出場から貢献。彼らもやはりチームの一員であることを森保監督にアピールしていた。