ドイツ「と」スペイン。日本代表は終わったのか?
カタール大会の抽選が行われる前までは、今回のチームにはチャンスがあるのではないかという、ある程度の期待感もあった。だが抽選のボールが取り上げられ開かれると、暗雲が立ち込めてきた。
ドイツとスペイン。
「ドイツ」と「スペイン」。ドイツ「と」スペイン。過去3大会の優勝チームのうち2つ。サッカー界の紛うことなき超大国であり、今回もやはり世界王者に戴冠する有力候補として大会に臨む。日本代表は終わった、とほとんど誰もが考えた。
だがもちろん、ピッチ上ではいつも予想通りに事が運ぶとは限らない。コスタリカ代表も決して草刈り場とはならないことを忘れるべきではないし、日本代表がこれまで味わった中で最も厳しいグループであることは明らかだとしても、森保監督のチームがドーハへと旅立つ前から大会が終わってしまったと考えるのは馬鹿げたことだろう。
2006年ワールドカップでは共にグループステージ全勝を記録したドイツ代表とスペイン代表だが、直近3大会ではいずれも困難を味わってきた。ドイツ代表は2010年大会でセルビア代表に敗れ、2014年大会ではガーナ代表とドロー。ロシア大会ではメキシコ代表と韓国代表に敗れてグループ最下位に終わった。
スペイン代表は南アフリカ大会でスイス代表に苦杯をなめ、ブラジル大会ではオランダ代表とチリ代表に敗れてグループステージ敗退。前回もポルトガル代表、モロッコ代表と引き分けていた。今年の冬に、彼らが苦戦した相手として日本代表が加わることが不可能だと考える理由はない。