ハイプレス回避のキープレイヤーは…
チェコ代表は同試合でも第2節のスペイン代表戦と同じ、3-4-3を採用。しかし、今回は前線からの激しいプレスからスペイン代表のミスを誘うゲームプランを取った。
スペイン代表が自陣でボールを回している際は、チェコ代表は最終ラインを高く保ち、MFとFWはマンツーマンディフェンスでパスの出どころを塞いだ。高い位置からのプレッシャーに対し、ウナイ・シモンやマルコス・アロンソは焦りを見せ、ボールを失う場面があった。
しかし、スペイン代表CBコンビは違った。両者とも相手のハイプレスを全く恐れず、精度の高いパスを何度も放った。26分のシーンのように、相手FWからのプレッシャーを何度もかけられながらも、イニゴ・マルティネスは安易にGKに下げず、積極的に縦パスを入れて常に攻めの姿勢を見せた。
そしてその1分後にも、イニゴ・マルティネスは相手陣右サイドで待っていたアセンシオに素晴らしいロングフィードを入れ、23分にソレールが決めた先制点に似たような流れを演出してみせた。
90分間を通じて、エリック・ガルシアのパス成功率は96%、イニゴ・マルティネスは93%とリスクを負った縦パスを積極的に入れながらも高い数字を記録した。